見出し画像

飛騨高山ーふるさとに帰ってきたかのように


だんだんと飛騨ナンバーの車が増えるにつれ、帰ってきたんだなと感じる。

仕事を退職し、実家に帰る前に寄りたかった場所、飛騨高山。飛騨高山は地元ではないが、社会人になり初めて実家を出て暮らした場所。たくさんの思い入れがある。

山々が見える景色、この空気感、そうそうここにはこのお店があって。夕暮れ時だからかなんだか感慨深い。

きっと当分は来れないだろうから、今日はここで一杯飲みたい。4年前にここへ来た時の気持ちを思い出しながら、思い出に浸ろう。


お世話になった方々に挨拶を済ませ、予約していた飛騨高山のゲストハウスOukaさんへチェックイン。(ゲストハウスがだいすきなので、ゲストハウスについてもnoteを書きたい!)

まんえん防止でお酒の提供時間が20:00までなので足早で飲み屋街へと向かう。
前に職場のひとにおすすめして頂いた居酒屋へ入るも、満席で入れず。次に雰囲気よさそうな居酒屋へ入るも、お一人様はごめん!と断られ・・。

せっかく来たのに、2回も立て続けに断られるとさずがにわたしもヘコむ。しかし、まだまだあるではないか飲み屋街が!と自分を奮い立たせた。今日は楽しむために来たのだ!と、気持ちを改めてでこなる横丁へと歩いた。少人数で楽しめるような居酒屋やお店が立ち並び、どこへ入ろうかなと横丁内をぐるっと一周まわって物色。

そこで多国籍キッチンMUGI屋さんを見つけた。だいすきなエスニック料理、お酒もいろいろある!すでにお店の中には3組ほどお客さんがいて、なんだか楽しそうな雰囲気。ここに決めた!

一人飲みがすきだけれども毎度緊張する瞬間は、意を決してお店に踏み入れること。(ただの小心者ですね) 一人だし、割り込みするのが申し訳ないな、入るのがきまずい、緊張する・・とあれこれ考えながらも恐る恐るドアを開ける。

『狭いですけど、ここどうぞ』と店主の方に声をかけていただきホッとするわたし。とりあえず、ビールを飲もう。ここまでくればもう何も緊張することなどはない。

チビチビとお通しをつまみながら、お客さんの話を聞いていると、どうやら地元の方と、遠方から来たお客さんだそう。少しずつ会話に参加し、あれやこれやといろいろな話題に変わる。


『あ、今この瞬間すごく楽しい。』


まったく見知らぬ者同士が、偶然この場所で出会い、一緒に笑い合っている。地元の方のお話を聞いたり、遠方からのご夫婦のお話を聞いたり、いろいろな人生があっておもしろいなあと。

しみじみと、飛騨高山へやっぱり来てよかったと感じた瞬間だった。ここへ来る前に、2件お店を断られたのも何かの縁なのだと思う。ここに来なければ出会うことの出来なかった人々との出会いに感謝。


またしばらくは飛騨高山へ来れないだろうけど、どのような形であれ、飛騨高山と何か関わることしてみたい。それが実現できるように、なんでも挑戦してみよう。

きっと4年前の私は自分の居場所を探していたのだと思う。地元がなぜだか自分の居場所ではないような気がして。実家でパソコンを開いて文章を書いている今も、そんな気がしてならない。

この4年間いろいろなことがあったけれど、飛騨高山へ行くと決断したことは間違いではなかった。というか、自分が決断したことに間違いも正解もないよね。そうしたいと思ってそうしているんだから。人生、そうなるべくしてなっているんだ。

まずはありがとう、私のふるさと飛騨高山。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?