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「TOTOの“ロザーナ”とベートーヴェンの“ワルトシュタイン”」

 昔から思っていたのだが、TOTO のヒット曲“Rosana”のメロディーの動き、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第21番“ワルトシュタイン”第1楽章の冒頭によく似ている。リズムもテンポも全く違うのだが、似ているのは音の動き。しばらく同音が続いたあと(これだけ同じ音が続く曲って、そうそう無いと思うのだが、知らないだけなのかもしれない)、順次進行で3度上行。そのあと3度上に跳んで、順次進行で3度下行。そこまでの動きがそっくりなのである。下行型が2度続けて現われるのも同じ(但し、ワルトシュタインの場合、2度目は、下行が5度に及び、音数も5個である点が異なっている)。
 直接参考にしなかったとしても、少なくとも無意識にはワルトシュタインからの影響があると思うんだけどなぁ・・・。

 では、その2曲の冒頭部を聴き比べてみてください。

 ①“Rosanna” 以下の歌詞が聞こえてる部分のメロディー。
 “All I wanna do when I wake up in the morning is see your eyes
 Rosanna, Rosanna”


②ベートーヴェン/ピアノソナタ“ワルトシュタイン”


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