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「ラヴェル:水の戯れ」

 1901年ラヴェル26歳のときの作品。 ガブリエル・フォーレに献呈されています。

 リストの『エステ荘の噴水』(Les Jeux d'Eaux à la Villa d'Este )から影響を受けたと言われています。

 原題(フランス語)“Jeux d'eau”は日本では『水の戯れ』と直訳され、これが定着しています。それ自体は決して誤訳ではありませんが、jeu d'eau(複数形でjeux d'eau)はフランス語の熟語で「噴水」を意味します。
 一瞬一瞬変化する美しい水の動きや煌きを、大胆かつ繊細な手法によって、溢れるような詩情をもって描いています。

 「水の戯れ」はラヴェルの名前を最初に高めた作品で、同時代の同じフランスの作曲家ドビュッシーに影響を与えたと言われています。
 数あるピアノの名曲の中でも、僕にとって特別な1曲です。


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