「2つの小松帯刀像」
NHK大河ドラマ『篤姫』で、知名度のあがった小松帯刀像。
撮影したのが、大河ドラマ『篤姫』が放映された2008年の翌年だったため、人だかりができています。
この銅像が建っている宝山ホール(鹿児島市山下町)前は、かつてにかつて小松家本邸があった場所です。
この像とそっくり同じ形の像が、日置市吉利の清浄寺境内にも建っています。
吉利は、かつて小松家の領地だった所であり、清浄寺は、その菩提寺でした。
そこに小松帯刀像が建っているのは当然だとしても、
「何故にあの小松帯刀像と同じものが?」
初めてその存在を知ったときは、一瞬不思議に思ったものです。
そのかすかな疑問も、吉利の園林寺跡地にある小松帯刀の墓を訪ねたときに消え去りました。
墓地の入り口付近で、関連資料の紹介や書籍の販売をしていた方に、「もう一つの小松帯刀像が建っている場所」について訊ねたところ、それが切っ掛けとなってあれこれと話が弾み、清浄寺の小松像は、宝山ホール前の銅像を作る際の原型を補強して再利用したものだということが判りました。
それ以外にも、その時初めて知った事がいくつかあったのですが、話が煩雑になるので、また別な機会にでも…。