おとなの学びと「書くこと」〜成人学習者こそメモ魔であれ〜
子どもの頃、夏休みの宿題の「日記」はあんなに嫌いだったのに、
おとなになるにつれて、ブログやツイッターやnoteで「書く」ことへの抵抗が少なくなる。みんな好んで「書く」ようになる。
今日はそんな「書く」ことと「成人学習」についての結びつきを紹介します。
Journalingとは
思ったことを綴ることを journalingというのですが、私の学科はとにかくこのjournalingの課題が多い。もうひたすらインプット→アウトプットの連続。一学期に何枚のjournalを書いたらいいんだ!というくらいにどの授業からも課されています。
この前立ち読みした本の中には、インプットとアウトプットの黄金比は3:7とありました。アウトプットのほうが7割というのはなんだかびっくりです
1960年代、心理科学者の Dr. Ira Progoff が Intensive journaling method とジャーナリング(記すこと)を広めたのがこんなにも書くことが普及したきっかけだと言われています。
ジャーナル・コンサルタント、という職業があるくらい、書くことを通して精神療法をおこなったりっていうのが注目を集めている、らしい。
おとなこそ書くべき?
journalingは実は密接に成人学習論と結びついています。
過去の自分の経験を振り返る→現在と結びつける
そう、この experienceと reflectionこそjournalingの目的といえます。
過去に書いた、ショーンのリフレクションとコルブの経験学習について↓
書くことはまさにリフレクションを促すこともできるし、経験から得たことを生きた学びにすることができるんです。
先日行ったウェビナース1010のスライドから1枚だけ拝借(自分のだけど)。
私達の脳では、経験として刺激が入ってきて右脳で感情などの情報を取り込み、さらに左脳で意味づけをして理解して処理をして、最後に言語化をしてはじめて学びになる、という研究があります
つまり、「言語化」をして(アウトプット)してこそ学びになる、というわけです。
わたしはしょっちゅう「アウトプット大好き看護師」と自分で言っていますが、まさにその原動力は学びになるから、かもしれません。
私はメモ魔
私はものすごいメモ魔です。たぶん、平均よりもかなりのメモ魔
わたしの必需品たちをご紹介します。
左のキキのロルバーンは将来に繋がりそうなアイデアを書き込む用。右のニーモシネは講演会とかウェビナーに参加した時に内容と気づきをメモる用。
これは最近一目惚れして購入したちびまる子ちゃんのほぼ日カバー。(高かった、、、)でもほぼ日は使わないので、中身は文庫本サイズのMDノート。
これは基本的に持ち歩き&もう日常の細かいことをメモる用。
本当は、一冊に統一したほうがアイデアや気づきが分散しないでいいらしいのですが、なんせ飽きっぽいのと、文房具が好きすぎるのでこのように分散しています笑
もうとにかくアハ!と閃いたアイデアから連載のネタにしようと思ったこと、どうでもいいけど忘れたくないことなどありとあらゆるものを書き込む。そして、基本的には経験学習のモデルをもとに、起こった出来事や感情→なにを考えるか→概念化(次に応用するにはどうしたらいいのか)などのに沿って思考を整理しています。
自分のメモの字はひっどく汚いのであまり公開したくないのですが、ちらみせ笑
好きな番組がありまして、必ず録画するほどではないけどついてたら最後まで見てしまうのが、
ジョブチューンの「ジャッジ」シリーズ。
ついこの前セブンイレブンのスイーツシリーズがやってて、プロのパティシエがコンビニスイーツを合格・不合格を評価して本当に美味しいスイーツは何かというもの。
これね、本当に両者の真剣バトルで毎回熱いんです。
2位の商品が普通に不合格連発されて開発責任者が泣いてしまったり、、、「やらせ」をするとパティシエのプロ意識に関わるから絶対にそれはありえない、ということでいつも心に刺さりまくる。
なんでこんなに心に刺さるんだろう?と考えながらメモしたのが↑のもの。きっとコンビニスイーツという低価格で親しみやすいものが本当に信頼できるのか、プロの目線で評価してもらうという「リアルさ」が視聴者の共感を誘うんだろうなぁ、とか。じゃあプロが美味しいというと買いたくなる、というのはいったい私達はなにをもって「プロ」を「プロ」とみなすんだろうとか。なんかそういったことをあーでもないこーでもないと書いてます笑
これが果たして成人学習に含まれるのかはちょいと謎ですが、こうして日常で自分が惹かれるもの、心に残るものを「言語化」して「書き出す」だけでなんでも学びになってアウトプットの習慣がついて面白いです。
これはちょうど今朝の新聞で「日本全国の和式トイレはまだ3割以上残っている」という記事を読んで書いたもの。
なんで和式トイレみたいなあんな不便なものがまだ存在するんだろう?と疑問に思ったとき、衛生面的によかったり足腰が鍛えられるというストイックな賛成意見もあって面白かったので。
そこから書いているうちに、じゃあ公衆電話はどれくらい減ったんだろうって気になって調べてみたり。それで20年後に和式トイレは残っているのかな?って思考にまで至りました。
別に和式トイレから何か大事なものが得られるかわからないんですが、20年後の未来を考えるきっかけにもなってそういう「どうでもいい思考時間」からぽっとアイデアが浮かぶことがあるんですよね。
今私がアウトプットをしている媒体は
twitter、note、ブログ、日々のメモ、ラジオ(これはつい最近某アプリで始めたばかり)、日々の勉強ノートなどなどあげていったらキリがない。
遊びすぎたりツイッターしすぎても、そこから得られたものをメモに残すだけで「学べてるじゃん!」と肯定できるのもいい。
アウトプット苦手、という相談を受けることがありますが、まずは日常のメモから始めてみるのがすごくはじめの一歩としておすすめ。
日々の小さな気づき、経験、ちょっとした思いを残す、言語化する、そしてそこから意味づけまで発展できたらもうそれこそがっつり成人学習です!
おまけ 外出先でのクセがスゴいメモシリーズ
外出先では荷物は少なくしたいからスマホのメモを活用。
でもなんでメモしたのかわからない謎のメモが大量にあって困る。
ちょっと自分で千鳥になりきってつっこみたいと思います。
もう最後の Sam がクセすぎる!!!
だれだ、なんでわたしの思考回路いきなりSamが登場したんだ、サムってだれだい。クセがスゴい。
これはたぶん、ジンジャエール飲んで思いついたことなんだけど、でも朝の7時に書いてるのが非常に謎。
急に書かれていた「流れに逆らうわ」
この独特のかっこつけた口調が非常にクセがすごいですね。演歌みたいなタイトルが謎すぎます。
Dtr。。。なんの略でしょうか。調べてみても日本のロックバンド(知らない)かDeep tendon reflex (深部腱反射)しかでてこない。いったいなんの略なのかもう永遠の謎に終わる。
というかんじで、永遠に理解ができないその時のクセがスゴいメモ、というのも見返すとなかなか面白いです。