
今日の読書
哲学を知ったら生きやすくなった
179〜188
自分のために生きるって難しい!
ハイデガー
生の有限性を意識して生きれば「現存性(ダーザイン)」として主体的に日常を輝かせることができる
心の内の「限りある時間」に気づけば本来の自分らしく「今」を輝かせられる
忙しい日々の中で「何のために生きてるの?」と考えてしまうことがある。
ハイデガーは人間というのは世界の中でさまざまな物事に関わり、なにかの役に立って生きている「世界内存在」だと唱えた。
自己を失った道具のように代替可能な人間を、「ダスマン(ドイツ語でただの人)」と呼び、もっと本来的な生き方をせよと説いた。
人間の本来の姿を「現存在(ダーザイン)」、つまり「今ここを生きる存在」と呼んだ。それは交換できない唯一無二の存在であり、主体的に自分のやりたいことに向かい、その瞬間を懸命に生きる存在のこと。
人はダーザインになると決意したとき、ただの道具ではなく、まさに自分のためだけに生きる存在になる。
ダーザインとして生きるためには、自分の生が有限であると意識すること。そうして、その後の人生を輝かせられる。
ハイデガーは、人間の存在は生きる時間とイコールであると考えた。大切なのは現状に安住するのではなく、限られた時間を意識して主体的に行動すること。
自分の人生観を見つめ直すのに良い哲学だと思った。あいにく、まだ自分にはない考え方。なんとなくお金稼いで不自由なく暮らしたいけど、何のために稼ぐお金なのかとか、不自由のない暮らしとか、それでいいのか、とか色々思うことはある。いずれ主体的に誰かのためにしてあげたいとか思えるようになるといいな。今は自分が生きるので精一杯だ。