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東北にいったらドラッグストア薬王堂のPB「ALL WAY BASIC」をお土産に

「看板を外してしまえば他の店とは違いが判らない」と言われてしまいがちなドラッグストア。全国的に流通しているナショナルブランド(NB)の商品を中心に販売しているため、他社との差別化が難しい業態と言われています。そこでドラッグストア各社は、独自のプライベートブランド(PB)開発に精を出しています。

有名なところでは、マツモトキヨシの「matsukiyo」などがあります。黒をベースにしたロゴマークと、ユニークな商品開発で注目を集めていますね。

今回は、東北中心に265店舗(2019年2月末現在)を展開している薬王堂さんのPB、「ALL WAY BASIC」の商品の一部を自腹で購入し、筆者イチオシのアイテムを紹介します。

ALL WAY BASIC について
東北に住むみなさんのくらしを
やさしく、ここちよく、支えるために生まれた
薬王堂のプライベートブランド「ALL WAY BASIC」。
機能はきちんと、価格はあんしん。
毎日の生活にしっくり溶け込み、
ご家庭のくらしをまるごと快適にする
便利で使いやすいアイテムをお届けします。
(薬王堂HPより引用)

NBの機能のスキを突いて製品化「見えるホットアイマスク」 (10枚/798円/税別)

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目の周りをあたためてリラックスするという、「めぐりズム 蒸気でホットアイマスク」に似たPBなのですが、まず特筆すべきは10枚で798円という低価格でしょう。

「蒸気でホットアイマスク」は店頭価格が900円前後はしているようです。気軽に使うのは難しく、結局「特別な日のもの」という位置づけになりがちです。ぜいたく品にとどまり日常遣いにはつながりにくいでしょう。

AWBの商品は、1回当たり90円を切る価格で提供できているところが素晴らしいと思います。日常的にホットアイマスクを使ってリラックスすることを提案していると言えます。(欧米のPBはもっと低価格帯を狙ってきていますから、本来でしたらトレードオフなどをしてさらに下の価格帯を狙いたいところではあります)

そしてこのシンプルな個包装も素敵です。

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最大の特徴は目の部分に穴が開いているので目の周辺をあたためながら作業することができるという点です。NB品が提供できていない機能のスキをついて提案するのは、PBの存在意義の一つと言えます。

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ちなみに筆者のおすすめは、「Accuradio」の「SPA Channel」といういかにもスパで流れていそうな音楽を流しつつ、あたたかいアイマスクで目を覆ってくつろぐという方法。100円足らずでスパにいるような気分になれますよ~。(誰にも見られたくない姿ではありますが…)

驚きのコスパ。リピ買い必至「インテリア芳香スティック」 (53ml枚/398円/税別)

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「スティックアロマディフューザー」って本当に高いんですよね。1~2か月もつもので3000円とか、高いものになると1万円というのもある。かといってNBはどうもデザインが安っぽく、ケミカル臭が強く、さらにトイレの芳香剤のイメージもあって、いまいち手を伸ばしきれずにおりました。

玄関にもトイレにも洗面所にも置きたい消耗品のはずなのに、あんまりに高いので最近はワタクシは無水エタノールとグリセリンとアロマオイルで自作派に転換しつつあったのです。でも、この商品に出会って、ああ薬王堂さんが近所にあれば、いちいち自作などせずとも済むのに…と思いました、こころから。

だって1~2カ月もつスティックアロマディフューザーが398円だっていうじゃないですか。圧倒的なコスパで香りも自然な感じです。

何より商品の見た目がよいです。だってこのシンプルさ。
思わず玄関でかっこつけて写真を撮ってしまいました。かわいいです。

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どうしてもドラッグストアのPBは、あれもこれもお客様に伝えたいという気持ちが優先してしまっていて、情報量過多なパッケージになりがち。ときに既存のNBに寄せたデザインになってしまっています。でもこの商品は必要最低限の情報量で、潔いデザインと感じます。

トレードオフでゴミも少なく「くつろぎ温浴」(560g/248円/税別)

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入浴剤というと、以下のようなパッケージがぱっと思い浮かびます。

(1)小分けの入浴剤(1袋100円前後~)
(2)発泡タイプのもの(箱入り+個包装)
(3)少し大き目な筒状・箱状のパッケージに入ったもの

コスパで言うと(3)がナンバーワンではありますが、どぎつい色のお湯だったりしてあまりうれしくありません。AWBのこちらの商品は、約11回分で248円とかなりお得な値段設定ながら、デザインはかわいらしく、お湯の色もやわらか。

地味にうれしいのがパッケージの形状です。筒状のパッケージはかさばってゴミ捨ての際若干の罪悪感を生みます。AWBのパッケージはかさばらず小さくたたんで捨てることもできます。既存のものよりもパッケージにかかる原価も低く済むのではないかと推測されます。

過剰な包装をそぎ落とすのはPBづくりのポイントの一つ。環境にも優しくうれしい限りです。

まとめ:薬王堂のPBはお財布にやさしくなおかつかわいく、ここでしか買えない!

あんまりに「良い!」と感じたもので、専門メディアにあらぬテイストの記事になってしまいましたが、ALL WAY BASIC、いい商品がたくさんあります。ご紹介しきれなかった商品の写真も貼り付けておきましょう。

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店頭でもしっかりとエンドで「食を楽しむおしゃれな工夫」「まいにちあったかくつろぎじょうず」というキャッチコピーでプロモーションを展開。

「食を楽しむおしゃれな工夫」というプロモでは、バンブーランチプレート、バンブーコンテナなど、かわりいイラスト付きの食器、保存容器などを展開。

「まいにちあったかくつろぎ上手」というプロモではホットマスク、カイロ、アイピロー、首肩あったかベルト、アロマ、加湿器、インテリアライト、などを集積していました。

東北旅行のお土産に、東北に展開しているドラッグストアでしか購入できないこのような商品を買って帰るのも悪くありません。

(MD NEXT編集部 鹿野恵子)

チェーンストアで働く人のための専門誌「月刊マーチャンダイジング 2019年12月号」では、PB作りの裏側に隠された作り手のこだわりなどを紹介しています。今後こちらのnote上にて定期購読マガジンや、単発記事の販売なども行っていく予定です。ぜひフォローをお願いいたします!

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