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[店舗レポート]インバウンド需要を巧みに取り込む「マツモトキヨシ アキバPart2店」
インバウンド需要が回復基調にあり、国内小売業界でも外国人観光客へのアプローチが再び注目を集めるなか、マツキヨココカラ&カンパニー(以下、マツキヨココカラ)新店舗、マツモトキヨシ アキバPart2店(以下、アキバPart2店)をオープンした。同店はオープンからわずか1ヵ月足らずで、注目度の高いインバウンド店舗として存在感を示している。出店の狙いと戦略的な店づくりの工夫をひもとく。
インバウンド激戦地での新たな挑戦
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今回アキバPart2店が出店したのは、秋葉原の目抜き通りである中央通り沿い。既存のアキバ店、末広町店、そしてどらっぐぱぱす妻恋坂店間の空白地帯となっていたエリアだ。
元々異なる建物があった場所が再開発され、2024年5月に新築ビルが完成。そのビルの1階に2024年11月7日、広さ約110坪のアキバPart2店がオープンした。
流入人口も多いエリアで、足元商圏としては約8,000人を想定。店舗の裏手に住宅街もあるため、地元住民の利用も想定している。さらに秋葉原という国際的な観光地という立地特性から、外国人観光客、いわゆるインバウンド顧客がメインターゲットの一角をなしている。
中央通りを挟んだ向かいにはドン・キホーテ、秋葉原駅周辺にはウエルシア、ダイコクドラッグもあり競合環境は激しい。そのなかでも、マツキヨココカラとしては空白エリアへ満を持しての出店であり、一等地に約110坪という広さの売場を確保できた点が、今回の店舗の大きな特徴だ。
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