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【「接遇会」を起点に標準化のレベルアップに取り組む】Vドラッグ 春日井西店レポート ベテランパートと社員が一体で固定客を育成
本誌では毎年12月号で全国のドラッグストア(DgS)の顧客満足度(CS)を調査している。2022年は41企業532店舗を調査(詳細は2022年12月号参照)。532店舗のうち満点を獲得し月刊マーチャンダイジングCSアワード店舗部門の1位を獲得したのが中部薬品株式会社が運営するVドラッグ 春日井西店である。今回はその店舗を取材し顧客満足度を高く維持するための注力ポイントや企業としてのCS向上の取組みなどを取材した。(月刊MD編集長 野間口 司郎)
企業文化の徹底度は店の雰囲気に出る
Vドラッグ 春日井西店はグループ企業である食品スーパーバロー内に売場面積30坪程度のインショップとして1994年に誕生。2001年にバロー駐車場スペースに150坪の戸外店舗として独立。同時に調剤薬局を併設した。2019年に280坪に増床改装し現在の店舗としてリニューアルオープンする。
2001年から数年は薬局長(薬剤師)が店長を兼ねるという運営スタイルだった。当時の薬剤師店長は現在、中部薬品本部でシステム担当の管理職を務める。
春日井西店は、独立店となった当初から調剤事業と物販事業を融合させた戦略的な店舗と位置づけられ、この店舗を経験して要職に就いた人材も複数いる。ある種「登竜門」的な役割を果たしている店舗だ。
バローと隣接することは集客面では有利な条件となるが、DgSの食品部門の重要性が増すなか、来店目的が重複する不利な面もある。食品の売上構成比から見ても春日井西店はVドラッグの標準的な店舗ではない。それだけ、接客や売場づくりで魅力的な店づくりをして、ヘルス&ビューティの固定客をつくっていく必要がある。
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通常はマスクを着用。撮影時のみ外してもらっています(以下同)
今回CSアワード店舗部門の1位となった感想を店長の渡部光憲(わたなべみつのり)氏に聞いた。
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