いま君はひとりきりじゃないらしいので鉄ミュ5の感想を書く。
6/30~7/2にかけて鉄ミュ5を見に行ったので長ったらしくなるが感想を書いていこうと思う。たまにマイナスなことも書いてるけどご了承ください。
見るまでの経緯と感想
そもそも何故鉄ミュ5から見始めたかというと、5から参加した新キャストのファンだったからだ。
テニミュが好きで前々から鉄ミュのことは何となく知っていたので、出演が決まった時、そしてビジュアルが公開された時なんとしてでもあの姿をこの目に焼き付けたいと強く思い、生で2.5を見た事ないにも関わらず神戸4公演のチケットを何とか購入したのだった。
鉄ミュの存在を知っていたとはいえ、原作の青春鉄道は読んだことがなく生まれてこの方鉄道に興味を持ったことがなかったので、それなりに勉強してから当日を迎えようとした。(でも正直地元の鉄道以外さっぱり分からずキャラデザもモノクロじゃ見分けづらかったので、当日までそんなにキャラ覚えられなかった。)
そして1日目。
鉄ミュには客が万歳やコーレスに参加する文化があることを事前に覚えていたので、初見でもある程度ついていけた。
まぁそれにしても手拍子して万歳して声出してと客も忙しい。
舞台は静かに見るものという常識がここでは通じない。これが2.5次元(というか鉄ミュ)の良いところではあると思う。
静かに見たい客からしたら不満かもしれないが、長時間集中が出来ずつい寝てしまう自分からすれば常に目が冴えていてありがたかった。
とは言ったものの1日目は全く話が理解できなかった。一発目から何が始まったのか分からなかったし、キャラも誰がどれか推しとその周辺以外は分からないし、拍手で手は痛くなるし。
楽しかったけどよく分かんなかった。
あと3回も見るしなんとかなるだろうと思って迎えた2日目
大千秋楽以外グリーンを買えて運良く通路側の席も引けたものの、推しの立ち位置は基本真逆だし客降りも反対側通路だったので何となく悔しい気持ちを抱えながら観劇。
次に何が来るのか大体わかっているので、だんだん楽しくなってくる。
OP前のパートでは蕎麦の食べ具合をひたすら観察し、秋田が回ごとに何を食べているか確認する(肉まん食べこぼしてここセンターね!って言ってるのが好きだった)誰が言っていたのか把握してないがヤジも面白かった。
OPのつながる青春は自己紹介曲でころころ曲調が変わっていくのが良い。
秋田はほとんど歌えてなくてかわいい、
京浜東北は一番手拍子が楽しい。
西新はめちゃくちゃ歌上手いし踊りがかっこいいしすごく好み、
西武園は馬場さん凄く高く飛ぶな〜って思ったし、
西池は流石キメ様だな〜って惚れ惚れした。(あと東武かわいい)
新キャストも丁寧にご挨拶してくれるのでありがたい。(がねぴかわいい)
OPが終わっても次々曲が流れてくる、流石ミュージカル。
E3こまちはいいピンク〜でもあきたは自由だし、ジュンブラは安比奈かわいい〜と西新イケメン過ぎ〜のサンドイッチで幸せ。ホームドアはあのフリが楽しくて、総武さんがファンサの👍してるのが微笑ましかった。
その他にも流れ星新幹線とかフリーゲージ断念とか東海道兄弟with周辺の人々とか、とにかく印象に残る曲が多くて飽きが来ない(あと曲じゃないけど中央のポールダンスとか)
こんなに楽しい時間が長くてもちゃんとしんみりする場面もあるし最後は感動、からのつながる青春(ED)の流れが清々しい。
EDは総武さんからでめちゃくちゃブチが上がる。総武さんを知ってから潮干狩りしてみたいしマッ缶も飲んでみたいな〜と度々思うようになった。千葉への愛が芽生えた。その流れからの中央がねぴパートも良かったけど、どうせならがねぴもコーレスあったら良かったなぁと思った。
1日目が嘘みたいに話が理解できるようになった2日目、ソワレで橋本さんがEDから居なくなってて不安になったこと以外は非常に満足できた日だった。
3日目、大千秋楽
残念ながら橋本さんは体調不良で舞台には立っていなかった。音声を使って着々と物語は進んでいったが、あの華麗な踊りや繊細な表情が見られなくなると途端に寂しい気持ちでいっぱいになった。
北陸本線役の牧田さんがあの歌を歌いながら目を潤ませていて自分もつられて泣いてしまった。
EDでも最後のきらきらうえつになんかしんみりしてしまった。
最後ってやっぱり寂しい。
でも4公演分しっかり楽しめた。
感謝の気持ちが高ぶっていると自然と立って拍手していた。カテコ終わりのサプライズ諸々もあり、結果的にいくら拍手しても足りないくらいの思い出を貰うことができた。
鉄路にラブソングをというサブタイトルの通り、物語にも沢山愛を感じるエピソードが含まれていたし、演じているキャストさん達の愛、スタッフさんの愛、ファンの愛、色んな人の愛を随所で感じるような舞台だった。
鉄ミュは閉じコンなのか
今でもまだまだ鉄ミュロスが抜けず他の方の感想を見ては微笑んでいたが、その中に鉄ミュは所謂閉じコンだと言っている方を見つけた。
率直に言うとそうだと思う。
私は最初に述べた通り界隈外から鉄ミュ・青春鉄道を知ったし、なんだこれ?どういうこと?ってなったことは数え切れない。それに加えて界隈の方の思いがけない行動にちょっと引いたり戸惑ったりすることもあり、新参者は近寄りづらい雰囲気がないとは言い難い。
また、鉄ミュ特有のノリ(コーレスや万歳)に苦言を呈している人も見かけた。これに関しては何が正解なのか分からない。良くも悪くも「鉄ミュとはそういうもの」なので郷に入っては郷に従えではないが、劇場で見ている以上客も参加する必要はあると個人的には思う。
また決まったノリ以外にもフリを真似して欲しい、手拍子して欲しいなどキャスト側が反応を求めてくることがある。(個々の配信とかで言ってたりその場の空気とか)キャストが求めるなら応えてあげたくなるのがファンというものだが、そんなの知ったこっちゃない客になんだこいつはと奇妙に見えるだけならまだマシで、それを超えて不快感を抱かれることだってなくはない。
例えが合っているか分からないが、ライブでアーティストが皆も歌って〜と求められて歌う客を見てお前の歌が聴きたくて来てんじゃねぇとイライラする現象に似ている。
とにかく、あのノリや青春鉄道の内容(鉄道の知識を覚えることの難しさ)が新規客を遠ざけている要因になっていることは間違いないと思うが、しかしそれでもあのノリを絶対に鉄ミュから無くしてはならないだろうというのが私の意見だ。
鉄ミュにはあのノリからしか得ることの出来ない楽しさがある。その個性を無くしたところで果たして今まで積み重ねたもの以上に面白くなるのかと言えばそれは無いと思う。
鉄ミュに限らず長く続いている舞台はいかに新規客を集めるか奮闘しているはずだ。日替わりなどで内輪ネタをやりすぎて客から不満がこぼれることや、逆に色々変えすぎて面白くなくなったと言われることなど非常に塩梅が難しいものなのだと傍から見ていて感じるが、それを踏まえると鉄ミュはまだ上手くやっている方だと思う。個人的に。
ただでさえ難しい鉄道を題材とした漫画原作をミュージカルとしてあれだけ楽しめるようにしているのは凄いことだ。歴史を歴史漫画で楽しく覚えるあの感じをミュージカルで体感できるのだから。
コロナのこともあり舞台全体が衰退傾向にあるなかでこの先鉄ミュがどうなるのか分からないが、今回をきっかけに自分ペースで原作の青春鉄道を追いかけたいと思ったし、鉄ミュもまた是非見たい。そしてあわよくばまた推しに出てもらいたい。(地下ミュ決まったし)
最近ふと悲しくなったときに
つながる青春の
「知ってるかい? いま君は 一人きりじゃないんだ」
という歌詞を思い出すようになった。
この"君"が自分を指すものではないとしても思い出すだけで少し気持ちが楽になる。自分では一人だと思っていてもどこかで誰かと繋がってるそう思うと前向きになれる。
そんな考え方が出来るようになったのも鉄ミュに出会ったお陰だと思う。
鉄ミュありがとう。
青春先生ありがとう。
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