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[#94]Work in Tech! 森山大郎さん

いつもVoicyで聞いている、「急成長していますか?」の森山大朗さんの著書が出ましたので、読みました。

今は、テクノロジーが急激に成長し、世の中を変えています。

あらゆる仕事が着実に、AIをはじめとしたテクノロジーに置き換わっていく、テクノロジーが世界をのみ込む時代に、どう働くか、

ということがまとめられています。
どうやって「働く人としての価値」を生み出し、キャリアを歩んでいけば良いのか。
「変化のなかで働く技術」が学べる本です。


まずは、とにかく急成長している所に身を置く、ということです。
下りのエレベーターではなく、上りのエレベーターに乗ること。
そうすれば自分の能力が低いとしても、上に行ける。
また、急成長しているところは、人材が不足するので、抜擢されやすい。
抜擢されると、能力に対して必要なことが多く求められるので、より学び、成長する機会が多くなる。
とにかく、「場所選び」が重要である。
この時、必ずしも規模が小さい会社が良く、大企業が悪いというわけではない。
市場に対して、シェアを大きく伸ばしていることが、急成長しているということ。(ここに、組織の大小は無関係)

第2章では、ユニコーン企業という「異世界」のカルチャーが紹介されています。

  • ルールではなく「カルチャー」で駆動する

  • 事業づくりは仲間探し

  • OKRとブレイムレス

  • 上司ドリブンより「データドリブン」

  • 全ての部門が「プロダクト志向」で動く

  • ラクをするために頑張ることは美しい

  • ビジネスモデルが「自由なワークスタイル」を生む

私は、いわゆる歴史ある大企業に所属していますが、上記の取り組みは全くその通りで必要だと感じており、共感しました。
大企業なので歴史があり、仕事がフォーマット化、システム化されているのためそれはそれで大変仕事がやりやすいのですが、今は時代が急激に変化しており、そのフォーマットやシステムが今のやり方には古くてそのままでは使いにくい、という面もあり。
大量のルールに忙殺されて本当にやるべきことができていなかったり。
ルールだから、昔こうしていたから、ということで思考停止して同じことを繰り返し、変化(成長)がなくいつまでも同じところで足踏みをしている状態。
もっと変えれば、もっといろんな価値が生み出せるのではないか?
とは思うのですが、それがなかなか難しいです。
「ルールを変えろ」とはよく言いますが、そのコストが半端ない。
バスキア曰く、『お伺いをたてるのではなく、「やっちまえ!」』と個人的には思います。(お咎めを受けない範囲で・・・)
また、「けしからん」の登大遊さんのように。。。(ちょっと違うか・・・)
人が多いので画一して一定の品質を保つために決まったルールを定めそれだけは必ず達成させる、という意味では人間がAIの代わりをしていた大量生産時代には大変役に立つものだったのでしょうが、AIが多くの(単純な)仕事を人間の代わりにやってくれるようになる時代には、即さない。(逆にルール以上のものが生まれにくい)
新しいこと、世の中にまだ存在しないものを生み出す「人間」には、ルールなんてない方が良いのでしょう。(むしろルールをうまいこと超えたり、壊したり、違う次元で考えるたり、新しいルールを作ることが必要)
そうではなくて、「カルチャー」で駆動する。

また、面白かったのは、転職8社目の森山大朗さんは意外にも「安定志向」だということ。

「待遇の安定」ではなく、「安定的成長」を求める
1P.170 第4章

「自分の成長を取るか、生活の安定を取るか」という悩みはセンスがない。2者択一の問題ではなく、両方取りに行けるもの。

現実には、成長や新たな刺激を求めて転職したが、成長機会はなく、安定した生活も失ってしまった、という人が現実には沢山いるという。

つまりは、成長市場を嗅ぎ分けて、そこに入って変化していけるか、ということがポイントです。

そして、転職について。
仕事は探すのではなく、自分が市場から探される人になる。
そういう状態を作ろうということ。
これは、日々の生活の中でSNSで自分を発信し、自分がどういう人なのかをタグ付けして、周りから分かるようにしておこう、ということです。
この、Noteもしかり。
そのうち、実名でのNoteに切り替えよう。(いつか?今か!!!)

そして最も良かったのが、第6章の「メタスキル」と「センス」を鍛えよう

  • スキルを「選別」するスキル

  • スキルを「習得」するスキル

  • スキルを「応用」するスキル

  • お客様に「なりきる」センス

  • 「悩み方」にもセンスが出る

  • 変化を面白がる「センス」

自分も、急成長する場合で、成長していきたいと思います。

森山大朗さん、良い本を有難うございました。

追記
「アイデアというものは複数の問題を一気に解決するものである」任天堂宮本茂さんの名言
P.112

物事の発展はらせん状に変化する(P.32-)
(田坂広志先生からもこのことを聞いた)

優秀なマネージなほど暇な時間が増える(P.114)


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