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Spotifyで丸裸にされる今年のお気に入り音楽🎧
台風が過ぎ去ってすっかり秋ですね。
そんな9月ですが、今年も半分以上が過ぎました。本当に?
いまから年末の話しをするのは頭が痛いですが、今回の【勝手に分析!Good CX】では、12月に配信される「Spotifyまとめ」について分析していきます🕺
勝手に作成されるまとめ。眺めて振り返るの楽しい
Spotifyでは毎年12月、今年1年の間に聴いた音楽の傾向をまとめた自分専用のレポートが送られてきます。これは会員全員が対象となっていて、とくに設定などせずとも必ず作成されるものです。
いままでも無料会員としてたまに使っていましたが、去年の中頃からプレミアム会員に登録し、ほぼ毎日利用するようになりました。そうして聞き続けた結果が自分の傾向としてまとめられると、意外な曲をよく聞いていたり、好きなジャンルの名前が分かったりと、面白い発見がありました。データは綺麗なビジュアルで示されるので、飽きることなく1年の音楽傾向を振り返ることができました。
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パーソナライズされたシグニチャーエクスペリエンス
今や何かのサービスに登録すると、ほぼ全ての行動履歴が収集され、そのデータに基づいておすすめが表示されたり、どんどんパーソナライズされていきます。(Amazonの再購入ボタンなど)
そうした中でも、この「Spotifyまとめ」は象徴的な体験となっていて、とくにSNSでは毎年話題になっているサービスです。このような体験を「シグニチャーエクスペリエンス」と言い、他と差別化されたユニークな体験でブランドを顧客の記憶に残すことができます。
ファンコミュニティと音楽への愛着🫶
まとめは、シェアが強く推奨されており、ファン同士のコミュニケーションを活発にしています。他の人のランキングは話題のきっかけになったり、自分も〇〇を聞いてみよう!と、音楽を楽しむことそのものを活発にさせる顧客体験です。音楽体験を活発にさせることは、サービスの利用促進にもなっていると思います。
また、音楽の聞き方を振り返り1年を想起することで、聞いてきた音楽への愛着が高まります。好きなものも思い出さないと忘れてしまいがちですが、きれいにまとめられたもので振り返ることができるので、楽しい気持ちになりながら、好きな音楽への気持ちを定着させることができます。この愛着は音楽だけではなく、サービスへの愛着にも繋がるのではないでしょうか。
このように、Spotifyまとめは顧客データを巧みに駆使した、優れたデジタルCXだと感じます。
このためにプレミアム会員に登録しているわけではありませんが、2024年は年始からずっと聞き通しなので、またどんな風にランキングが変わるのか今から楽しみです!
(執筆者:デザインリサーチャー 相馬未奈)
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