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季節に合わせたおめかしをする格安sim「povo」のキャラクター

今年ってハロウィンありましたか?
人混みが嫌いで、イベントごとに興味が無くて、最近はテレビも全然見なくて、中々に浦島太郎な生活をしているので季節を感じられることから遠ざかっています。
季節のイベントを知るのは、企業からのキャンペーンメールとか、必要で開いたアプリの何某かです。

さて、そんな私の今回の【勝手に分析!Good CX】は「povoアプリに表示される季節ごとのちょっとした変化」について分析していきます。


誕生日を祝ってくれたpovo

今年5月、必要に駆られて携帯キャリアを変更しました。
当時何が決め手になって変えたかは覚えてないですが、格安SIMの中から比較して一番いいかなと思ったものが「povo」でした。
そして、povoブランドのキャラクターが白くて丸い卵のようなキャラクターです🥚調べてみましたが名前は無いそうなので、このnoteでは便宜上povoと呼びます。

契約〜ギガ残量確認まで全て一つのアプリで行われるのですが、TOPページにはギガ残量が大きく表示され、横にpovoがぴょこっと顔を出しています。

家はWi-Fiですし、リモートワークで外出することも少ないのでギガが足りなくなる心配も無く、アプリを開く機会は滅多にありません。
ただ、誕生日にたまたまアプリを開いたら、povoにデコレーションがされていました。それ以前にも装飾がなされていたのかもしれませんが、イベントで見た目が変わることに気づいたのはこの時でした。

自らケーキになってお祝い


povoの変化が気になってアプリを開く回数も増えた

そこから、何か変化があるかも!と思い、気づいた時にはアプリを開くようになりました。

アプリを頻繁に開くようになったことで、期間限定のギガ追加購入(※トッピングという名称で販売されています)を知ったり、お知らせに目を通すようになりました。大きなイベントだけではなくて、povoはふとした時にデコレーションが変わっています。通常時にはノーマルな姿でいるので、いつも目新しいです。

スクショは忘れてしまいましたが、ハロウィンの前後はゾンビになっていました。

左から:七夕、夏休み、お盆


これからもpovoのおめかしを楽しみにしているよ🥚

この体験の良さは、クーポンやキャンペーン等で直接売り込みをされている感覚にはならないことです。見た目の変化でアプリへの定期的な訪問を促し、接触頻度を増やそうとしているのだろうという意図は見えますが、売り込まれている感覚は少ないです。
よくあるものとして、誕生日にクーポンが配られるようなものがありますが、povoは装飾がされただけでした。実利的にはクーポンが配られた方がお得ですが、気持ち的にはケーキの見た目に変化した方が嬉しかったです。

見た目の違うデータを用意し、システムとして表示されただけに過ぎませんが、それでも心象がいいのは装飾の方でした。

顧客としては、実際にお得な方を嬉しいと感じた方が合理的です。しかし、クーポンやキャンペーンでは「誕生日にかこつけて売り込まれている」という気持ちが少なからず沸くため、むしろほんの気持ち程度のメッセージの方が体験としては良くなったのだと考えます。

今回このnoteを書いたことで、このように、実際の利益と顧客が体験する気持ちに差異が出てくるものは、他にもたくさんあるだろうと気づきました。例えそれが提供側の負担が大きくても、です。今後はその視点を持ってGood CX収集してみたいと思います。

クリスマスのpovoはどんな装飾になっているんでしょうか。


それはそうと、もっと能動的に季節を迎えに行く生活にしてみたい今日この頃です。では。


(執筆者:デザインリサーチャー 相馬未奈)


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