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レノン・マッカートニー新章(ナウアンドゼンからプリムローズヒルへ)

2024年4月12日、レノンマッカートニーの新曲「プリムローズ・ヒル」が発表されました。

言わずと知れたジョンレノンポールマッカートニーの共作、ではなく
その二人の息子ショーンレノンジェームズマッカートニーの共作です。


ポールマッカートニーの長男であるジェームズマッカートニーが、新曲「プリムローズヒル」をリリースすることは先月から予告されていました。が、曲のリリースと同時にYouTube・Spotify・AppleMusicなどでこの曲の作詞作曲がジェームズマッカートニーとショーンオノレノンであることが公開され、同日ジェームズがSNSでショーンとの共作であることを明かしました。

僕の大切な友人、ショーンオノレノンとの共作をリリースできてワクワクしてるよ。この曲の発表は、僕らにとって本当の意味での始まりだと思っているし、僕の音楽をもっとみんなに聴いてもらえることを楽しみにしてる。

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ジェームズマッカートニーは1977年生まれ、ポールとリンダの長男であり末っ子です。ポールのソロアルバム「フレミングパイ」に参加して以降、折を見てソロアルバムやEPをリリース、ライブを行ったりしていますが、正直「ポールの息子」という存在から抜け切れていなかった印象です。

いろいろな楽器を弾くことができ、作詞作曲もでき、彼自身が言うようにそのいくつかは人より上手い、、と言っても、世界最高のポップミュージシャンであり、80代になってもワールドツアーをこなす父ポールマッカートニーが比較対象になってしまうのだから不遇としか言いようがありません。

そんなジェームズが今年、前作「ザブラックベリートレイン」から約8年の時を経て、新たなリリースを予告。2月に父ポールマッカートニーとの共作でありプロデュースの「ビューティフル」をリリースし、さらなるリリースを匂わせていたところでした。


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一方のショーンオノレノンは1975年生まれ、ジョンレノンとオノヨーコの一人息子です。5歳の時に父を亡くすと、その存在を確かめるようにビートルズや音楽にのめり込んだショーンは多様な楽器を弾けるミュージシャンとなり、22歳の時にソロアルバム「イントゥザサン」を発表。しかし彼もまた、亡き伝説となった父と比べられてしまうこととなり、作品の発表は疎らとなっていました。半分が日本人のショーンは、チボマットのホンダユカやコーネリアスの小山田圭吾・あらきゆうこらと親交が深く、日本でプラスチックオノバンドとしてライブをした際には、細野晴臣をメンバーに加えることもありました。

そんなショーンは、昨年レスクレイプールのバンドメンバーとして米国ツアーに出、テンプルズのリミックスを作ったり、今年2月にはジャズに分類されるアルバム「アステリズムズ」をリリースしたりと音楽活動を活発化させているところでした。



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ジョンレノンとポールマッカートニーは第二次世界大戦中のイングランド北部リバプールで生まれ育ち、ロックンロールにはまって作曲を開始。10代の頃に母を喪うという哀しい経験を共有したことで更に絆を深め、二人が書いた曲は如何なる時も「レノンマッカートニー」とクレジットと約束。その学生時代からの約束をビートルズが解散するまで守り続けました。

ジェームズマッカートニーとショーンオノレノンは、ジョンとポールと同じく2歳差の同世代っ子です。スコットランドやロンドンで育ったジェームズと、ニューヨークで育ったショーンはその環境は異なりますが、レノンマッカートニーの息子という剥がせることのない重荷・レッテルを背負ってきた二人だけが共有できる想いもあるのではないでしょうか。お互いにマルチインストルメンタリストでシンガーソングライターで、ポップあるいはオルタナ系の楽曲を生み出してきた彼らには、音楽のテイストも類似したものを感じます。

共作をすれば「レノンマッカートニー」という名がつきまとう彼らが、それを公にやってくれる日はないだろうと勝手に思い込んでいましたが、このコラボレーションが陽の目を見る日がきたのです‼️

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昨年、ビートルズ最後の新曲「ナウアンドゼン」がリリースされたことで、ジョンレノンとポールマッカートニーのコラボレーションは物語の終わりを告げました。
「プリムローズヒル」は新たなレノンマッカートニーの物語の幕開けとなるのでしょうか。たとえ1曲で終わったとしても、様々な重圧がかかる中でリリースに踏み切ってくれたジェームズとショーンに感謝🥲🙏です。



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