暗黙のルール
4月入社の新人さん。
「辞めたい!」が口癖に…。
ストレスが溜まり、持病が悪化している様子。
「もう、失業保険でも、もらおうかしら…」
心が揺れています…。
先月入社の新人さんは、たった3日の出勤で退職。
ボスは、今年中に、あと3人は採用すると意気込んでいます。
しかし、この職場(特に実務チーム)に優秀なベテラン従業員は、定着できないと思われるのです。
問題は、ヤンキー的なチームリーダーとその取り巻き達が、ベテランの新人さんに微妙な嫌がらせをしていること。
ボスは、この事に気が付いているのか、謎。
これでは、何人採用しても同じこと。
特に、人生経験豊富なベテランさん達は、いくら取り繕っていたとしても、その人の本質を見破ってしまいます。
「花甘露さん、○○さん、裏表があってイヤな感じね…」
「本当は、とっても意地が悪いと思うのよね」
ベテランさんのこの勘は、当たっています。
○○さんは、幸せそうにしている人が大嫌い。
私も、何となく、その事を察知。
仕事以外では、関わらない様にしています。
彼女はチームリーダーとボスのお気に入り。
大人しくしていれば、若者に害が及ぶ事はありませんが…。
それでも、陰で何を言われているかは、分かったものではありません。
女王蜂的な○○さんより目立たない様、皆が気を遣っているのが、何となく息苦しくもあります。
本当は、もっと効率の良い仕事の仕方があったとしても、それを口にする事は、許されません。
主人公は、あくまでも○○さん。
彼女を超える事は、許されないのでした…。