負けるな、可憐な人よ!
以前、私がバイトをしていた職場。様々な年代の人が働いていました。
ある日、とても可愛らしくて、性格の良い女性がやって来ました。
上品で、笑顔が素敵な彼女。華があります。
ところが、ある特定の人達が、微妙に、彼女にきつく当たっているのです。その理由をなんとなく察知した私。
一緒に働いている情に厚いおばさま方が言います。怒っていました。
「何がいけないの!若くて可愛いからなの?妬んでいる訳!」
やはり、誰が思うのも同じでした・・・。
狂暴性(?)が足りない彼女。
「このアホんだら、いてこますぞ!」などと言ったりできるような性格ではありません。
じっと、耐えていますが、悲しそうです。
どうにも、放っておけない私。
仕事の合間に、声を掛け、仕事を教えます。
やがて、私がこのバイトを辞める日がやって来ました。
その日、彼女はお休みであったにも関わらず、花束を持って私の所にやって来てくれました。
「今夜、レストランを予約してあるので、一緒に食事をしませんか?」と彼女。私のために、送迎会を開いてくれたのでした。
そんな彼女から最近、結婚し子供が生まれたとの葉書が届きました。
彼女の良さを理解してくれる人ができて、本当に良かったです。
幸せそうに微笑むご主人と彼女、そして可愛らしいお子様の写真を見て、私もなんとなく、幸せな気分に浸るのでした。