家族として、とても大事なこと
母は、誰からも愛されずに育ちました。
生まれてすぐに捨てられて、小学校2年生で両親の所に逃げ帰って来たのですが、迷惑がられてしまいます…。
幼少期を大人の中で過ごした母。
余りにも、大人達の醜い面を見過ぎました。
純真無垢な心は、既に喪失。
子供らしからぬ母の賢さは、祖母にとっては邪魔なモノとされ…。
徹底的に無視されることに…。
「クッソー」
「あの女は、私を邪険にしよってからに!」
怒りを力に人生を歩んで来た母。
私を産むに際して、心に誓った事がありました。
「私は、自分の子供の話は、どんな些細な事でも真剣に聞くんや!」
子育てに関しては、色々不器用な面があった母ですが、私の話は必ず聞いてくれました。
たとえ、それが叶えられないとしても、取り敢えず、口に出すことは許されました。
母が心の中で誓った事のもうひとつは…。
「家族に対しては、嘘をつかない!」という事。
これも、母が親からしてもらえなかった事。
大変不器用で気性の激しい母ですが、私は、誰よりも母を信頼しているのです。
きっと、父も同じ気持ちでいるのでした。