叔父の妄想と期待外れな子供
母は、大変気性が激しくて、暗くて、思ったことはすぐ口にするという性質の子供でした。そういう、厄介な生き物でした(笑)。
「けったくそ悪いんじゃい!」母が荒れると、大変です。
ばあちゃんと弟は、困っていました。
そんな母を脇目に、1人知らん顔のじいちゃん。家族に全く関心がありません。それはそれで、強心臓です(笑)。
ひたすら、嵐が去るのを待っている、ばあちゃんと弟。
母の弟が、まだ若かりし頃の母に向かって言いました。
「きっと、お前の子は、恨めしそうな目をして、ワシのことを黙ってジッと見つめるような、そんな、ろくでもない子になるに違いない!」
やがて、母が子供を産みました。ハイ、それ、私です。
「なんか、違う・・・」どうも、期待外れの私を見て、拍子抜けする叔父。
叔父の望みを叶えてあげないといけないのでしょうか・・・?
それには、あまりにも生命体としてのエネルギーが不足している私(笑)。ふてくされたり拗ねたりするのにも、それなりの労力が必要なのでした。
まっ、半分は父の血を引いておりますため、ご期待には沿えないのでした。