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主治医の嘆き

最近、新しい仕事に挑戦するために、職場移籍をした私。

ろくに、引継が行われませんでした。

大変優秀だった前任者が、燃えつき退職した程の仕事です・・・。

未経験の私は、悪戦苦闘。

「花甘露さんは、頭が良いから・・・」などと、頭がお花畑のボス(笑)。

とても、楽観的なのでした・・・。

こっそり、家で父の力を借りながら、なんとなく理解が進んできました。

「花甘露さん、なかなか優秀じゃないですか?」とボス。

(優秀なのは私ではなく、父なのでした。残念!)

取り敢えず、どんな手段を使っても、仕事を軌道に乗せなければなりません。

肝心のボスが、全く頼りにならない為、何故か父が巻き添えに・・・。

親子で、厄介な計算式の解析に励みます。

早朝出勤に、残業が続く日々。土曜出勤まで命じられました。

ストレスは増大。

でも、ボスに「土曜日は、アレルギーの為、通院します!」と言うと、お休みを頂戴することができます。

私の主治医にこの事を話したところ、「花甘露さん、通院回数を増やしましょう!」などと訳の分からない提案をされる始末(笑)。

お医者様と結託して、何とか土曜日の出勤を回避。

先生が、私に言いました。

「花甘露さん、仕事は出来る人に集まるものなのです。」

「わたしのキャラとしても、文句を言わずに仕事をこなしてしまう為、あなたと同じ状況です。」

「医者ってワガママだから、ほとんどの人が面倒な仕事を断っているのですよ・・・」

「一応、助手はいるのですが、掛け値なしで仕事を手伝ってくれる人などいないものですね・・・」

患者の私に愚痴をこぼす先生。

気持ちは、痛いほど分かるのでした(笑)。


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