理想と現実の狭間で
以前、とある業界の講習会で出会った女性。
働いていた職場で違法行為をさせられて、嫌気がさして逃げ出してきたのだそうです。
今までやっていた仕事が嫌で、別の職種の資格を取得したのでした。
彼女は、前職に関しては、無資格で仕事をしていたそうです。
当時私は、彼女の話を「へぇ~、そんな事もあるんだ~」位の気持ちで聞いていました。
彼女が言いました。
「今まで、悪い事をしてきたから、今度は本当に人の役に立つ仕事をしたいんです!」
ちなみに、私はかつて彼女が行っていた仕事に関する資格も保有しています。ただ、今だに私はその資格を使ったことはありませんが・・・。
彼女の話を聞いたことで、イメージが低下したことは否めません。
彼女が今回取得した資格。上手く活かすことが出来れば、社会貢献も十分可能です。
ところが、問題は修行(就職)先なのです。
社会貢献は出来るのですが、その業務を専門に取り扱っている職場を探すことが大変なのです・・・。彼女は、北海道在住なのでした。
首都圏でさえ、そのような就職先を探すのは困難です。
何しろ、社会的弱者救済のための仕事は、あまり報酬を受け取ることができないので、つい、疎かにされがちなのです。
片手間にその仕事を行っている所はあるのかも知れませんが、彼女のようにそれを専門に目指すとなるとなかなか大変です。
どうしても、多くの報酬を得ようとするならば、社会的強者の仕事を受けるという流れになります。
この後、私も実際に修行に出る訳ですが、まあ、なりふり構わず「お金・お金・お金」みたいな所をいくつか経験しました。
彼女がかつて嘆いていたことの意味を痛感する今日この頃。
どこの世界も、似たり寄ったり。
いずれ、私もこの分野の仕事にチャレンジしてみたいと思うのですが、今はまだその力が不足しているのでした・・・。
早く、一人前にならなければなりません。