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懸命に生きる人

以前、バイトをしていた所で親しくなった掃除のおばちゃん。

毎回、私が出勤すると、机の上にアメちゃんを置いてくれていました。

ある日、おばちゃんが、私に身の上話を始めました。

「私は、幼い頃に両親に捨てられて・・・」

私の母と同じ境遇です。偶然にも、下の名前まで、母と同じ。

しばし、おばちゃんの話に耳を傾けます。

話の内容は、あまりにも過酷なものでした・・・。

「・・・」言葉を失う私。

母よりも、遥かに厳しい環境をくぐり抜けてきた様です。

でも、母とは違って、そのおばちゃんは、とても明るいのでした。

現在のおばちゃんの生活も語られます。

その内容も、酷いものでした・・・。

暴力夫に、働かない暴力息子等々。

「あたしみたいな人生でも、生きてこれたんだ!」

「辛い事、苦しい事があった時は、あたしの事を思い出して、頑張るんだよ!」

おばちゃんは、そう言って、豪快に「ガハハッ!」と笑うのでした。

もう、ここまでくると潔い!

重い内容の話を聞いたハズが、なんとなく勇気が湧いてくるのでした。

ありがとう、おばちゃん!


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