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期待すると苦しい

幼い頃から、父が私に諭していたこと。

「花甘露のお母さんは、普通のお母さんとは違うから、その事は、よーく心得ておかんね!」

(はぁ~?)

「普通のお母さん」ってなんぞや?

物心付いた頃から、母は母であり、それ以外の何者でもなかったではないか?

やがて、母の実母までもが、同じ事を言い始めます。

「花甘露ちゃん、あんたのお母さん、アレ、母親らしくないで~」

なんか、よく分からないけれど、そうらしいのです(笑)。

一旦は母を捨てたことのある祖母が、その様な事を言っているのを聞いた母。

当然、激怒。

「あの婆さんは、何を言うとるんかっ!」

「私は、子供を捨てんかったんやでー!」

これを聞いた父。

「子供を捨てないのは当たり前の事たい!」

「声高らかに言う事では、なかっ!」

(皆、常識のラインが違うのか?)

確かに、聖母マリア的でない様な気はする。

ミルキーママでもない。

優しく子供を抱く母親像など、端から期待していなかった私。

(別に、よくないかい…)

母は、母なりに、自分のやり方で子供を育てただけ。

その分、良くも悪くも、普通の子供が与えてもらえなかったであろうモノもまでも、もらえたのですから(笑)。

人生には、インパクトが必要なのでした…。


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