あった方が良いかも知れない心得
今日は、珍しく職場が平和でした。
ボスが職場に居なかったからです(笑)。
しかし、有害な従業員が出勤して来ました。
でも、目立たない様にしていれば大丈夫。
最近、アルバイトにやって来る様になったお爺さんが、帰り際に、私に言いました。
「ワシ、そっと帰るねん!」
「サラリーマンは、目立たんのが一番やな!」
ちなみに、このお爺さんは、社長さんでもあります。
当初は、とても楽しそうにしていましたが、有害従業員に、つまらぬ事で怒鳴り散らかされ、それ以来、彼女の前では無表情に…。
「あの人(有害従業員)、不幸な人生、送っとんのとちゃうか?」 とお爺さん。
お爺さんの勘は、まんざら外れてはいません。
お爺さんは、ある国家資格を保有。
有害従業員は、何年もこの資格試験に落ちているんだそうです。
「人の気持ちも分からん様なヤツに、試験の意図など理解できんわな~」
「アイツ、このまま年食ったらエライことやで~」
「誰にも相手にしてもらえんようになるわ!」
「ほんで、あれ、誰も注意せんのか?」
呆れるお爺さんでしたが、なまじっか仕事ができて、資格手当も必要ない従業員は、ボスにとっては、都合の良い存在です。
「あの性格やから、他にも行けへんし、ここにしがみついとかなアカンのやろう?」
お爺さんの弾丸トークは、止まりません。
一見、どんくさそうに見えるお爺さんが、自分が喉から手が出る程欲しがっている資格を保有しているのです。
有害従業員の心は穏やかではありません。
職場の皆に、お爺さんの悪口を言いふらすなど、行動はエスカレート。
当時はまだ在職中だった総務の小悪魔女子が、自分のお仕えするコンサルチームのボスにこの事を報告して、やっと悪口は止みました。
私がお仕えする実務チームのボスもお爺さんを攻撃していました。
「アイツも不幸なんちゃうか?」 とお爺さん。
こちらも、コンサルのボスに注意をされて、攻撃を止めました。
お爺さんが居なくなると困るのは、コンサルのボスです。
それぞれの思惑が複雑に絡み合って、今の状態を保っている訳ですが、お爺さんの言った、「目立たないのが一番」 は、日本社会で生きて行く上では、大事な心得であることは、間違いない様なのでした(笑)。