意外と疲れる曖昧ストレス
帰り際、エレベーターで一緒になった新人さん。
彼女、先月入社したばかり。
「花甘露さん、この職場、タイムカードの意味あるんですかー?」
そう、尋ねてきました。
(ああ、なんてこった!)
新人さんは、先月残業をしたにも関わらず、残業代が支払われていませんでした…。
この職場には変なルールがあり、残業をした場合、別途、残業代申請書なるものを紙で手書き申請しなければならないのです。
タイムカードの時間は、全く考慮されていません。
チームリーダーは、自ら新人さんに残業を命じておきながら、残業代申請の仕方を伝えていませんでした。
ちなみに、私も入社当時、この事に関する説明を受けていませんでした。
しかし、幸運なこと(?)に、私の場合は、隣の席の女性が、何やら変な紙を手に持っていることに気が付いたため、このルールを知ることになったのです。
「それ、何ですか?」
私が自ら隣の席の人に尋ねなければ、「この職場は、残業代を払わない所なんだ!」と勘違いしたままでした…。
新人さんが、言います。
「今更、(未払いの)残業代の事を聞きにくきしね…」
一事が万事。
ボスやチームリーダーは、この職場のルールを新人に一切お知らせしないのでした…。
賞与の時期や、夏休みの有無等も正式に知らされていません。
噂によると、夏休みは無い模様…。
給与担当者も、全く気が利きません。
彼女、ボスの妻との噂が…。
これも、曖昧(笑)。
でも、多分、確実。
普通、タイムカードの打刻時間を見れば、就業時間を超えて就業していることは、一目瞭然。
残業申請書の提出を促す位の配慮があっても良いハズ。
(これは、悪意なのか?)
疑心暗鬼に陥ります。
仕事に必要な備品は大概、自腹。
どこまでが自腹で、どこまでが会社負担なのかの基準も謎。
「~かもねー」の世界で生きる、摩訶不思議な従業員達。
(あれで、平気なのか?)
日々、曖昧ストレスにさらされて、新人さんも私も疲れてしまっているのでした…。