依存される定めの父
かつて、学校の授業で先生の言っていることが分からないと、すぐ父の顔が頭に浮かびました(笑)。特に理数系の授業です。
「まあ、いいか。お父さんに聞けばいいし・・・♪」
宿題でも分からないところがあると、父のもとに駆け寄ります。そして宿題を提出。すると先生が、父の解いた問題を見て、「技ですね!」と褒めてくれましたが、ちっとも嬉しくありません(笑)。
母なども、すぐ「お父さん」です。
電化製品を買ってはみたものの、説明書を読む気はさらさらありません。
初めから、父を当てにしています。
どうも、父がいると周りが堕落してしまうのでした(笑)。
「なんね!お前らは」と嘆く父。
いや~。父があまりにも器用すぎて、ついつい依存してしまうのです。
どうやら、父の職場でも同じ現象が起きている模様でした。
困難な仕事を引き受けて、それでもこなしてしまうので、さらに仕事がやって来る。でも、本人は淡々としています。そして、職場で扱いにくいとされている人の対応も父の役割です。何だか、楽しそうにしています。
果たして、器用なのは幸せなことなのか?
損な役回りを引き受けながらも、一見お気楽に過ごしている様に見える父。
何とも不思議な人なのでした(笑)。