食べ物のなれの果て
ある町に引越しました。
「この町の人達は、働き者でないからね!」
父にそう、教えてくれた人がいました。
母は、その言葉の意味をすぐに理解することになります。
ある日、母が地元のスーパーに行きました。
チルドコーナーに、何だか分からないものが売られていました。
パックの中には、ドロドロとした糊のような物体が・・・。
「何なん、この気持ちの悪い食べ物は?」
パッケージを見ると、ベーコンの文字が・・・。
「ベーコンのなれの果てを初めて見たわ!」と母。
賞味期限は、大幅に過ぎていたそうです。
ベーコンは、古くなると溶けるという事を初めて知りました。
それからも、このスーパーでは、摩訶不思議な食べ物たちが寿命を迎えている姿が、多々見受けられたそうです。
怠けるにも程があるのでした(笑)。