職場崩壊の予感
今まで、今月末に退職する友人の後任者として採用した人達が、3人続けて連鎖退職。
皆、1ヶ月持ちませんでした。
この仕事、もう、破綻しているのです。
昨日、お客さん側の担当者が体調を壊して、倒れてしまいました。
超貧乏クジの事故物件。
誰も引き受けたがらない様な仕事を引き受けて来たボス。
それを大人しい友人に押し付けて、知らん顔だったボス。
友人の残業代は、基本給を上回るという異常事態でした。
今月採用した新人さんには、これらの事実を隠したまま。
先輩従業員が、辞めない様に見張っています。
周りの従業員達が結託して、騙し騙し新人さんに接しています。
これに罪悪感を覚えた、ある従業員。
「本当の事を教えちゃいけないのかしら…?」
彼女は、友人の送別会に参加し、友人からすべての事情を聞かされてしまいました…。
これまで抱いていた不信感が、確信へ。
優しい彼女は、ボスや先輩従業員の人間性に嫌悪感を覚え、動揺しています。
果たして、彼女も知らなかった方が幸せだったのかしら?
彼女からは、あからさまに、辞めたいオーラが出る様に…。
昨日、彼女と仲良しだった総務の小悪魔女子が、退職を申し出ましまた。
優しくてまともな感覚を持った人達の間で広がる奇妙な空気感。
頭の中を流れ始めた蛍の光。
職場は破滅へ向かう、まさに泥舟状態です。
今度は誰が辞めるのか?
もう、救い様がないのでした…。