北風と太陽
私の父は、じわっと愛されキャラです(笑)。
特に、滅茶苦茶しゃべくる訳ではありませんが・・・。
父の実家は遠いため、滅多に帰省しません。
そんな父が、久しぶりに帰省すると、ばあちゃんが、ここぞとばかりに駆け寄って来ます。何しろ、一番のお気に入りの息子なのでした。
天真爛漫な、父方のばあちゃん。
言いたいことを言い、好きな様に振舞うばあちゃん。
私の母と、そっくりです(笑)。
早速、父に愚痴を言い始めます。
「あれも、これも、それも、気に入らんと!」云々・・・。
それを聞いた父の兄貴が、キレ始めました。
「愚痴ばっかり言うんでなか!」
火に油を注いでしまいました。
こうして、ばあちゃんと兄貴の喧嘩は絶えないのでした・・・。
一通り、ばあちゃんに喋らせておいた父が、おもむろに言いました。
「おふくろ、幸せやなかね?」と一言。
「まあ・・・、そうなんやけど・・・」もごもごと口ごもるばあちゃん。
こうして、冷静になったばあちゃんは、すっかり大人しくなってしまいました(笑)。ハイ、一丁上がり。
(またしても、父が誰かを丸め込んでいる!)
涼しい顔をして、何事も無かった様にスッと消えて行く父に、ちょっとした不気味さを感じずにはいられないのでした(笑)。