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なるべくして…

私が所属する実務チーム。

一般受けする仕事を行う人達と、特殊業務を行う人達とに分かれています。

ちなみに、転職を狙うとすると、一般受けする仕事を担当する方が有利です。

今月末、特殊業種を担当している女性が退職することに…。

この仕事、他で取り扱っている所はほぼ皆無です。

まあ、それがわが社の強みでもありますが…。

で、このスキルをどこで生かすのか?

その場所がありません。

大変な苦労をして、とても高度な業務知識を獲得したのに、それが使えなくなる悲劇。

それでも、この職場を去ろうと思ったのですから、余程のことです。

彼女にはアシスタントがいますが、その地位に満足していたため、気が付けば、1人で業務を回せないまま月日が流れていました。

退職する女性も、仕事を1人で抱え込んでしまうタイプで、人を教育して来ませんでした。

ボスは、このことを重々承知していたのに、退職する女性に後継者を育てる様、促すこともありませんでした。

そもそも、この職場には、人を教育するという概念が欠落。

いつもの如く、退職パニックですが、今回は、少し事情が異なります。

この職場では珍しく長く(4年以上)務めた彼女は、その勤勉な性格故、独自のノウハウを数多く獲得し、恐ろしい程、顧客満足度を高めていたのでした…。

もし、彼女が職場を去ってしまったら、サービスの質はダダ下がり。

でも、この仕事ができるのは、わが社のみ。

相当な量のクレームが予想されます。

提供できなくなるサービスも出てくるハズです。

可哀想なお客さん…。

ヒステリックになるアシスタント。

戸惑う後任者(新入社員)。

仕事の引き継ぎを巡って、退職者とアシスタントが対立し、ただならぬ様相を呈している始末。

(オイ、オイ、ボスは、何をやっているんだ?)

珍しく、行動を起こすボスでしたが…。

退職者を別室に呼び出して、激しく叱責。

「いざこざを起こすな!」

何故か、アシスタントは、お咎め無し。

タダでさえ下がっていたモチベーションがほぼゼロに…。

すっかり落ち込んでしまった退職者は、引き継ぎの気力を奪われながらも、残務処理を続けています。

いつも、何かがずれているボス。

おかげで、ろくな引き継ぎも受けられない新人さん。

(オマエ、人の心理状態を考えたことはあるのか~!)

ボスに全く人望が無いのも、頷けるのでした…。

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