仕事納め

やっと、仕事納めの日がやって来ました。

この一年、ヘドロの様についた心の垢を落とさなければ・・・。

「朱に交われば赤くなる」という言葉がありますが、そんなものに染まってはなるものかと心の中で密かな抵抗を続けて、数年が経ちました。

この職場で言われたことが印象的です。

「仕事にあなたの意思や考えを反映させようとしてはいけない」

一切の創意工夫は迷惑。皆が無難に仕事をこなしています。

それじゃあ、まるで機械です。

でも、心の中で思う事は止められません。考えることを止めてはいけないと自分に言い聞かせてここまでやって来ました。

ある日、外部からやって来た方が首をひねるのです。

「こちらの方は、何を聞いてもちゃんとした回答をくれませんね。」

そりゃ、そうです。何らかの回答をした以上、自分に責任が及ぶのですから。些細な質問もお断りです。困っている人がいても知らん顔。

「それ、今の私の仕事じゃないから」そう言って、知っていることも答えてくれません。

お互いがコミュニケーションを取りながら、新しい発見をするなんてことは夢のまた夢。ワンフロアに１５０人以上もの人が働いているのに、シーンとしています。

最終出勤日の仕事上がり、ショッピングモールに駆け込み、ヤケ買いとヤケ食い。いつものコースを辿るのでした。

泥の様な眠りから覚めた翌日の朝、来年こそは転職をと心に誓うのでした。