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親子鷹で思う事。

「息子の大学受験」という、ある意味、育児の総仕上げの年ではあるけれども、ほぼ日々の細かい育児は終わった私。野球が好きなので、この春のセンバツ高校野球はなるべくテレビ観戦をして、選手や監督についてネットで記事を読んだりして、とても楽しく過ごしていました。こんなにセンバツをじっくり観たのは何十年ぶりかも??

優勝した東海大相模の門馬監督と次男で選手でもある功選手のエピソードも何度も見聞きしました。功選手のお兄さんも東海大で野球選手、お姉さんは野球部のマネージャーだった、との話を聞くだけで「きっと幼稚園に通う頃には野球のボールを投げたりしてたんだろうな。。。お父さん(監督)も毎日子供の素振りとかチェックして熱血指導をされてきたんだろうな。。。もう全てが野球中心の生活だったんだろうな。。。正に『巨人の星』だ。」ってすぐ簡単に想像出来ます。

そんな環境で育った子供と例えば私の家(父親は会社人間、休みの日は昼迄寝てる、母親は専業主婦、食事の用意&裁縫&井戸端会議が好き。共に子供の教育費には糸目は付けなかったが、子供の教育などは学校に任せきり)の様な環境で育った弟の様な子供とはスタートが全く違うから、やっぱり野球をさせたら最初の時点でかなり技術の差とかついてるだろうな、って思うんです。

野球熱心な、所謂「親子鷹」の家庭には家にネットとか素振りのスペースとかあったりして、全てが整っているのはよくテレビで目にしてきたし、親も必死で毎日ボールをトスしたり、素振りのフォームをチェックしてるんだろうけど、例えばうちの両親みたいな全くの素人の親だったら、まずそういうことはしないし(というかわからないから出来ない)、チームの監督に任せて終わり、って感じだし、そうなると子供の頃の成長著しい時期に大きな差が出るんだなぁ。だから親子鷹って言うのは実はとても効率の良いシステムなんだな、とも思います。---但し、その目的が親も子も一致している場合、ですけど。

これがどっちかが嫌々やってたら上手く機能しないだろうし、成功もしないでしょう。きっと私達が知らないだけで、そんな親子もいっぱい存在しているはず。。

「親子鷹」は野球だけではないと思います。サッカーの親子鷹もいるだろうし、スポーツだけではなく、医学部親子鷹、バイリンガル親子鷹、とか、色んな種類があるでしょう。

上手く行かない場合は仕方がない、ある時点で諦めて、他の道でやり直すしかないけど、もし上手く行ったら、その子は子供の早い時期から、他の子よりも知識や経験を持っているので、かなり有利にその分野で勝ち進んでいけるんだな、とも思うし、実際そうなんだと思います。うちの子供も生まれた時から両親が日本語と英語を話して来たから、どう考えてもモノリンガルの家庭の子よりもバイリンガルになりやすい環境だもんね。やっぱり子供が育つ上で環境の影響も半分くらいはあるから。。。だから、どうしても親は子供に対して過熱し過ぎちゃうんだけど。。。

親子鷹もいいけど、親はいつもその子供がその分野で適性があるのかもきちんと見てあげる必要もあるなぁ、って思ってます。子供はまだ子供だから、「自分の性格」とか「自分の適性」とか客観的に見れないしね。やっぱり親が、その辺りをきちんと見極めて、エゴではない環境で子供を育てていくことが大事だなぁ、って感じたりしてます。それが上手く嚙み合って、お互いが頑張れた結果があの門馬親子みたいな良い結果につながるんだろうなぁ~。