人に伝えることを分析し考え続けたい
私が伝えている「インドの伝統医学・アーユルヴェーダ」の理論を用いて、人間の本質を分析し、今の状況や自分の能力の活かし方を提案する
「おSENTOロックショウ」シーズン2。
毎週水曜日21時から、YouTubeチャンネルとFacebookライブで生配信している。
このシーズン2の前からゲストとのトークライブはやっていたのだが、アーユルヴェーダに切り替えたのが昨年6月。
少しずつではあるが、周囲の人に面白いと思ってもらえるようになってきた。
その過程を振り返ると、いろんな人にも当てはまる「プロが素人に分かりやすく伝えること」を学んできたことにほかならない。
アーユルヴェーダの伝え方、伝わり方
インドの伝統医学であるアーユルヴェーダは、日本ではまだまだ知られていない。
インドではアーユルヴェーダ大学で学び、国家資格としての医師がいて、アーユルヴェーダ病院がある、「治療」を行う医学である。
(ケララのアーユルヴェーダ大学)
だが当然、日本では医学ではない。
故に、その一部を用いて、薬草オイルを使ったトリートメントを「リラクゼーション」として提供したり、食事の理論を「お料理教室」的に伝えたり、哲学的メソッドを「ヨーガ」などと合わせたり、アーユルヴェーダを学んだ人はいろんな形で表現している。
元が「治療」なので、体へ作用することは確実だが、それを謳うこともできないので、よりあいまいになってしまう。
インドの薬草オイルを使ったり、大量のオイルの処理が必要になるため、施術が高額になる場合も多いのと、一番有名な頭にオイルをたらす「シロダーラ」のイメージも強いせいか「エステ」的にとらえている人が多いのだ。
一つ目のハードルはここ。
実態と実際に違いがあり、どこから話していいか迷ってしまう。
アーユルヴェーダは「人体をうまく使うための説明書」
実際、アーユルヴェーダが説いている話は多岐に渡るので、病気を治す「治療」に特化しているものではない。
なぜ、人は病気になるのか、その機序を説明し、ならないようにするにはどうしたらいいのか。
言わば「予防医学」的側面の方が大きいかも知れない。
だからこそ、病気になる理由に「心や精神のこと」や「自分の行い」、さらには「魂」や「神様」について触れられる。
さらには、医療にあたる者が持つべき資質とか、治療を成功させるための要員など、人間のあり方や役割などについても触れられている。
人間と言う複雑な生命体の構成をこれほどまでに、細かく分解し、多角的に伝えてくれる理論が5000年以上前からあるとか、それがスゴイのである。
二つ目のハードルがここ。
エステやマッサージと思ってたものが180度ちがう姿を見せるので、頭の許容範囲を超えてくるし、壮大すぎて「なんかすごいですねー」ぐらいの印象しか残らない。
多くの人にアーユルヴェーダを知ってもらいたい
私は最初、アーユルヴェーダのトリートメントサロンをやっていた。
オイルで肉体が変われば、精神も変わる。
心が変えられない人は、肉体から変わることもできる、そこに可能性や面白みを感じていた。
でも、サロンは5年ぐらいしか続けられず、うまくいかなかった。
その後も、違う形の挑戦があったが、それも失敗。
施術を通じて、アーユルヴェーダを多くの人に役立てたいと思ったが私にはできなかったし、施術と言う形でのアプローチの難しさにも気づいてしまった。
なぜなら施術を受けるには時間もお金も必要で、それができるのは一部の人。
私の希望は、
「もっと多くの人にアーユルヴェーダを知って欲しいなあ」
なのだから、施術以外のやり方も考えなければと思い始めてた。
で、そこから「自分を知るワークショップ」とか「カウンセリング」とかをやってきたのだが、やはり一部の元々興味を持ってくれてる人にしか響かない。
より簡単に伝えるにはスキルと勇気がいる
アーユルヴェーダを始めた頃は、アーユルヴェーダの世界観が広くつながっているため、1から10まで説明しなければ!と思っていて、聞く人にも負担をかけてしまっていた。
そんな説明では、普通の人におもしろいと思ってもらえるはずがない。
だから、ずーっとアーユルヴェーダを深く学び続けて、いつからかようやく見えてきた。
何度も何度も人に説明するうちに、徐々に洗練されてきた。
どこを省略してもOKか
おもしろいと思ってもらそうなポイントはどこか
そのためには、プロから見たら雑に見えたとしても、そぎ落とさなければならない部分がある。
そこには、自分の葛藤もある。
簡素化することによって、自分が分かってないと思われる怖さだ。
よく分かってない素人が表面的な話をしている、と思われたら恥ずかしい、悔しい、ただの自分のプライドだ。
でも、自分がアーユルヴェーダ側を向いていたら、いつまでたっても対岸の人には届けられない。
自分が伝えたい側に、寄り添う勇気を持たなければならない。
施術の内容もデトックスされていく
そう考えながら、いろんなことを勧めてきたが、2017年秋にサロンを失ったことで、よりそちらに振り切ることが出来た。
しかし、この施術技術が唯一、お金に変えられるスキルでもあったので、フリーランスのセラピストとしてこのスキルを使ってきた。
アーユルヴェーダと言う目新しいものを、人々に簡単に抵抗なく受け入れてもらうため、施術のやり方や手順も淘汰していき、最小ユニットで提供することもいとわなくなった。
なぜなら、アーユルヴェーダと言う名前が大事なのではなく、オイルマッサージによって体が強化されたり、元気になったりすることが伝われば十分だと思うようになったからである。
こうした流れで、私のアーユルヴェーダは、変な思い込みや勝手なこだわりを捨て、自分の余計なプライドもなくなり、結果、伝えるべき人たちに伝えることを最優先するスタイルになった。
そういう下地ができていたからこそ、ライブ配信を始めるときも(多少の怖さはあったが)、どういう風にやるかは迷うことなく始められたのだと思う。
分かりやすく説明できるのは深く理解している人だけ
アーユルヴェーダのプロと言うほど、私の実力は高くないが、それでも人に伝えるべく最低限のことは心得ているつもりではある。
まあ、アーユルヴェーダは一生勉強なので、いつまでたっても満足するほどのプロになれるとは思えないのだが、それでも「伝えたい」と思っているので図々しくがんばっている。
そんなぺーぺーの私だからこそ、業界の頂点に立った人しか誰かに伝えてはいけない、とは絶対に思わない。
にわかでも、知識が浅くても、その人より知らない人に話し、伝えることに臆してはいけない。
だけれど、自分が「知らないことがたくさんある」ことを認知していることは大事だと思う。
自分の経験から思うのは、このレベルで「伝えたい」と思うことは、エゴの塊であり、それが悪いということではなく、大勢に伝わるかどうかは別問題だからだ。
だから、自分の言いたいことが伝わらない、言いたいことがまとまらない、まとめられない、と言うのであれば、あなたの眼識が足りてないのかも知れない。
学びや経験は深まるほどに、大事なところが的確に判断できるようになるため、話すべきことを選べるようになるはずだ。
時と場合、そして人に合わせて、話すレベルや内容を厳選し、伝え方を変えることが出来るのが、私は本物だと思う。
もちろん、アーユルヴェーダ的にそういう作業に対する向き不向きはある。
もともと物事をまとめることが苦手な人も多い。
ただ、どうしても自分が広く伝えたいことがあるならば、どんな努力も惜しまないはず。
「できない」は「やりたい」で、ある程度はクリアできる。
もちろん、それは得意な人に比べたらベストではないことに気づくだろうが、その人なりの伝え方にたどり着くことはできると思う。
私の強みは、テレビ番組制作をしていたことで「一般人」と言うあいまいで広範囲の相手に伝えるためのスキルを身につけ、今はそれを転用して「分かりやすく」と「刺さりやすく」を意識しながら表現できること。
自分の「アーユルヴェーダを広く伝えたい」という試行錯誤が、自分の表現スキルの成長に役立ち、パーソナル演出と言う形にもなった。
自分の経験も踏まえて、ちゃんと噛み砕けているのか、知識ゼロの人に伝える方法と、多少知識がある人でどこを変えるべきか、誰に伝えたいのか…
しっかりアドバイスさせてもらっている。
動画の構成から、ウェブショップの商品説明まで、なってないところはビシビシ言って欲しい人はこちらから。
昨年のライブ配信の人気回 ベスト5
そんなこんなで、最初に書こうと思ったことを思い出した。
そうそう、ライブ配信のまとめだ。
再生回数だけのランキングだが、傾向としては安定的に(少ないながらも)伸びてるので、今年も引き続きがんばります!
第5位 ココナッツ専門家・森本直子さんの回 再生回数194回
なんと記念すべき第一回!
まだまとまってないのが、今となっては新鮮味!!笑
第4位 モラハラ解決屋さん・るみ姐さんの回 再生回数203回
第3位 タロット&数秘術のフルカワカオリさんの回 再生回数233回
第2位 豊中の制御盤職人・西坂義時さん(よっちゃん)の回 再生回数285回
第1位 黒門カルチャーファクトリー支配人よらさんの回 再生回数299回
第一位となった、よらさんの黒門カルチャーファクトリーは今、経営の危機を迎え、なんとか継続する道を探るためのクラウドファンディングをやってます!!
一位になったよらさんのために、一度覗いてみてください。
よろしくお願いします!!
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