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リーダーにならなくてもいい

私が伝えている「インドの伝統医学・アーユルヴェーダ」の理論を用いて、人間の本質を分析し、今の状況や自分の能力の活かし方など、そして季節に合わせた心と体の健康の話をする、「おSENTOロックショウ」シーズン2。

毎週水曜日21時から、YouTubeチャンネルとFacebookライブで生配信している。

そして配信後に、noteでその振り返りをテキストでまとめているのがこれ。

今回のゲストは、大阪・黒門市場にある「黒門カルチャーファクトリー」と言うスタジオ&イベントスペースの支配人を務める、よら、こと水野嘉彦さん。

※この記事では、アーユルヴェーダの健康のあり方をベースにお話ししています。そのベースは動画の冒頭で10分程度で説明しているので、アーユルヴェーダをご存じない方は、ぜひ動画の最初を少しだけ見てからお読みください。


前評判と予想は「火がありそう」が多数

よらは、黒門カルチャーファクトリーの支配人として、いろんな試みに挑戦してきた。

黒門の代表として表に立ち、事業や運営に奮闘する姿からは、おそらく火の雰囲気を感じ取ったに違いない。

しかし、事前アンケートの結果は火が一番少なく、水と風が2大勢力と言う感じ。

外見的には水っぽさがあるので、風と火をどうとらえるか、その辺を踏まえて質問していった。


火はそこまで強くなかった

火の意志の強さ、やる気の旺盛さはぼうぼう燃える炎のようなもの。だが、よらにはあまりそれが感じられない。

勝ち負けにこだわるとはいえ、勝つために必死になるようなこともない。

自分を理屈っぽく理系脳と表現しているが、一つのことを分析して攻略しようとする火の感じ、と言うよりは、考えがどうどう巡りしてしまう風の感じ、あるいは、執着するように考え続けてしまう水の感じに近い気がした。

話の中で、それが決定的になったのが、よら自ら「こんな風になったのは、人生の途中から」と言い出したこと。

彼には、人生で3度、彼女を寝取られるという経験があるのだが、その2度目の出来事の後から、そういう考え方にスイッチしたと話す。

※寝取られ事件に関して知りたい方はシーズン1のこちらをどうぞ

つまり、よらは、つらい出来事の経験から、ある意味、感情をあらわにすることをやめ、心を閉じて、ロジックに物事を片付けようという思考になったと思われる。

いわゆる、火でないのに火っぽい思考になる…
我が番組で言うところの「火に憧れる」ってやつである。


もっと昔は感情豊かだったかも

子どもの頃、先生のパンツをのぞくような、少しちょけた一面があったそう。

ノリのいい風っぽい少年だったのかもしれない。

一方で、ゲームはずっと大好きと言うことだから、自分の世界を持っている、と言う水らしい一面もある。

だが、スポーツをずっとやり続けていることから、体を動かすこと、そして外との関わり合いも多く、これによって風の要素もバランスしていた気がする。

水ばっかりで引きこもり、自分の世界に閉じこもることがなかったのは、風らしい動きも生活に加わっていたためと言えそう。

そう仮説すると、アンケートの結果で出た通り風の要素もあり、現在のよらがデザインをしたり、絵本を描いたり、と言う、芸術的な活動やセンスは風に由来するところが大きいと思われた。


水のねちっこさ

シーズン1に出てもらって以来、よらのことを「ねちっこい」と言い続けているわけだが笑、この時から「水やな~」と私は思っていた。

まあ、ざっくり言えば、よらは3度目の寝取られ事件の際、寝取った相手の男の方にアプローチして何度も話し合う、と言う独特の解決方法を試みている。

その執着心、ある意味の根気強さ、粘り強さ、時間がかかってもやり遂げる執念。

水のタイプだからこそ、出来ることだと思う。

※面白そうと思ったらシーズン1の動画を参照


火の人も目的のためには尽力するタイプだが、もっと効率よく手段を選ばず、最短距離で進ませたいと考えるだろう。

どちらかと言うと、感情をはさまず、事務的に結果だけを求めるのである。

そして、そこに怒りを伴うことも多い。

その点、よらはどちらかと言えば、じっくりジワジワでも最後まで粘る感じ。

考えて考えて、なかなか動かない、動けない、

場合によってはタイミングを逸する…

そんなところに、水らしさをどうしても感じてしまうのである。


風の繊細さと水の忍耐強さとを持つ

そんな、3度目の寝取られ事件の行動により、すっかり水的執着男疑惑をいだいていた私であったが、今回、思いのほか風要素があったことで、少し見方が変わった。

一見、ねちっこい行動であるが、その動機の根源には、風の繊細さ、感受性の強さからくる「本当はめちゃくちゃ傷ついていた」と言う悲しみがあると考えた。

実際、今回話してくれたが2度目の寝取られ事件の後は、めちゃくちゃ落ち込んで、毎夜家でスマップのオレンジを聞いて泣いていたという。

そのあまりの辛さから、よらはその心の動きを封印したのだろう。

だからこそ3度目の寝取られ事件の後は、実際に悲しみを横において、行動を起こしたわけである。

たぶん、ここからよらは心で感じていることを感じてないことにして、行動だけを優先し、結果を出すことに注力し、自分がもっと大きくなれるように努力してきたと思う。

これが、火のタイプのように見えてきた要因だと思う。


なりたい自分を目指すことと持った能力を生かすことのバランス

アーユルヴェーダ的に考えると、自分の足りなかったことを工夫して補う方法を編み出すことは素晴らしい。

でも「生まれ持った本質は変わらない」ので、マイナスにならないように補うことはできても、それ以上優れた能力になることはない。

つまり、足りないところを見て努力し続けられるのは、ある一定期間ではないかと。
私の経験と重ね合わせても、そう感じる。

がんばって、やっぱり無理だったところは、自分には合っていないのかも知れない、と言う選択肢を持っていいと思うのである。

そして、足りないものを追い求めることより、自分に豊富に備わった質をもっと有効に使う方法にシフトしてみたらいい。


よらの場合は、まず水らしい部分。

・忍耐力があり、ずっと作業し続けられる
・信念を持ち続けて最後までがんばれる

そして、風の部分。

・感受性の強さ(心や感情を開いていくこと)
・変化や挑戦を怖れない

水と風は相反した要素があるので、全部がよらに当てはまるわけではないだろうが、こうした良い部分、自分が持っている能力をちゃんと見ているだろうか。

火の人の切れの良さ、処理能力の高さ、みたいなものは、いかにもできる人ではあるが、これが優秀という訳でもないし、唯一のリーダーシップの形でもない。

なんなら、私はオールドタイプだと思っている。

これからの時代のリーダーは、自分らしく人に好かれ、まとめなくても人が寄って来ればいい。

自分の良い面を最大限に生かして、よらなりリーダーシップのあり方を見つけてもらえたらうれしいと思う。


今後、私も黒門の活動に少し関わっていくので、脱皮できるかどうか厳しく見守っていきたい。


こんな感じのアーユルヴェーディック・カウンセリングはこちら

それを元にした個人コンサルはこちら


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