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「食べる」ことは命をつなぐ重要な行為

「インドの伝統医学・アーユルヴェーダ」の理論を用いて、人間の本質を分析し、私の考える仮説を元に、今の状況や自分の能力の活かし方を提案しているのが、「おSENTOロックショウ」シーズン2。

毎週水曜日21時から、YouTubeチャンネルとFacebookライブで生配信している。

そして配信後に、noteでその振り返りをテキストでまとめているのがこれ。

今回のゲストは、お金に縛られない飲食店店主HIDEさん。

ヒデさんは、既存の飲食店の形態をやめて完全予約制にしたり、オンラインサロンを運営したり、バンドやったり、ゲームやったりしながら、世界の「悲しいを削減する」活動をしています。

詳しくは、ヒデさんのnote見てね。

だから、とにかく忙しくて詰め込んでて、また人気者だからあちこちから引っ張りだこで、それに答えようとしてしまう人。

いつも無茶してんな~と思っていたのですが、最近になってヒデさんも自分の体調不良を認めざるを得なくなり、健康というものを考え始めてくれたわけですね。

そんな投稿を見ていて、「これはチャンス!!!」とアーユルヴェーダ的見解をねじ込んでみようと営業かけたところ、来るもの拒まずのヒデさん。

2つ返事で引き受けてくれたのでした。

ありがたいけど、そういうところが心配。笑

ヒデさんのように発信が多い人は、どんな人かも事前情報が多いので、ある程度の仮説は立てつつも、アンケートを見ながら、確認作業と言う感じになった。

※この記事では、アーユルヴェーダの健康のあり方をベースにお話ししています。そのベースは動画の冒頭で10分程度で説明しているので、アーユルヴェーダをご存じない方は、ぜひ動画の最初を少しだけ見てからお読みください。


感じている不調あれこれ

ヒデさんの今まで出た不調と今の体調不良は、いろいろ。
アーユルヴェーダ的にざっくり見てみると…

・胸の痛み…胸は水のエネルギーの座

・逆流性食道炎気味…消化に伴う不調、炎症→火のエネルギー

・子どもの頃、小児喘息…水のエネルギーの影響大

・子どもの頃、アトピー…3つのエネルギーの増悪

・疲れがとれない…風のエネルギー大/これを「だるい」と考えるなら水のエネルギー大

・やる気が出ない…水のエネルギー大/もしくは風悪化で疲労による精力減退

などなど。

そして、メンタル的にも重い時が感じられたり、執着やこだわりの強さもある。

また料理人あるあるだが、ヒデさんは食生活を軽んじていて、自分が食べるものはなんでもいいときていて、しかも量はあればあるだけ食べられる、とのこと。

これらをまとめて、今やるべきことは消化力を上げることだと仮説した。


今は火と水が多いが、アーマも多そう

アンケートの結果から見ると、現状が火と水が多めとでた。

火は、これだけ精力的に自分の目標ややりたいことに向かう力を考えたら、それはそうでしょうね、と言う感じ。

一方、水の要素も多いだろうと思われた。子どもの頃にも喘息があったようだし、水が多い、もしくは増えやすい子どもだったのではと考えられる。

ただ、水のエネルギーの悪化とすぐに決められない。

実は水の要素が多い時と、アーマが溜まっているときに見られる症状は似ているからだ。

ヒデさんの食生活からは消化力が低下=アーマが溜まっていることがうかがわれ、それによって不定愁訴が増えている、とも考えていた。

つまり、表面上で水のエネルギーが多いように見えている部分も、実際はアーマの影響である可能性があるのである。

【参考】kapha=水のエネルギーか、アーマかの見分け方


アーマとは何か

アーマについても、配信では何度も取り上げているが、改めてその概念をお話しする。

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アーマとは「未消化物」のこと。

未消化という名の通り、「消化しきれなかったもの」である。
量的に、あるいは内容的に、消化しきれないものがアーマ。

「体で燃やしきれなかったものが生ごみのように残っている」
と言うイメージで考えてもらったら良い。

そう、体に取り入れられたものは、すべて「消化、代謝」されなければならない。

消化代謝されることで、必要なものは体に吸収されて同化し、いらないものは老廃物となり外に排泄される。

この作業がうまく上手に行われていることが、言うなれば「健康」だ。


しかし、うまく回らなくなるとアーマが発生する。

アーマは消化も代謝もされないため、体の外に出ることも出来ない。だから体のそこここにへばりついてしまう。

アーユルヴェーダの古典に書かれているアーマは

「白くてねちゃねちゃしていて異臭を放っている」

とか書かれている。

こうしたねちゃねちゃが、体の中を流れている物理的なリンパ液や血液、そしてアーユルヴェーダ的に言う風、火、水のエネルギーなどの流れを阻害する。

これが、病気の原因となるのである。


聞いてみると、ヒデさんの消化力は地の底ぐらいに弱っていそう。
それなのに、時間や量を省みずに食べてしまう。
これは、現代人の「食べないとパワーが出ない」的な発想が大きいと思う。

弱っている消化力のところに、食べ続ける習慣が長引くと、消化代謝されないゴミがどんどん増えていく。

消化する力が弱い(仕事量が少ない)のに、食べる量は変わらず、逆に多かったりすれば、アーマは増える一方なのだ。

ヒデさんの、アーマが多い、もしくはそれと似た水のエネルギー過多のような状態を制するには、消化力を立て直すことが第一と考えた。


消化力を立て直す方法

まずは、消化力をこれ以上下げないために心がけること

・食べる量を減らす(弱い消化力で賄える量にする/復活して来れば増やしてもよい)

・食べる時間を一定にする(体内の仕事をする時間を一定にすることで体の活動はしやすくなる)

・消化に負担になるものは量を考える(揚げ物など重いものはもちろん、アーユルヴェーダ的には乳製品なども重性)

・冷たいものを控える(冷やすことは消化の火を弱める)

・刺激物を避ける(逆流性食道炎的なこともあるので過剰な味覚は避ける)

・良く噛んで食べる(口腔内は最初の消化器官である)

・寝る前の3~4時間は食べない(消化が終わってから睡眠)


そのうえで、消化力を上げるためにやれることをやる。

・食事の前に、しょうが(薄切り親指大)にレモン汁と岩塩を振りかけたものを良く噛んで食べておく(唾液をしっかりだす)

・マイルドなスパイスを使って消化を助ける(火も強いヒデさんにはコリアンダーおすすめ/クミンやシナモンもあり)


消化力をあげる=弱っている人の消化力を正常に戻す、こと。

正常な消化力、その消化力に見合った食事をすれば、生ごみのようなアーマは出ない。

アーマがあると思われる人は、消化力を上げて食べる量を減らすことで、消化力を今日の食事の為だけに使わず、余力で身体に残っている生ごみ(アーマ)を燃やしてもらうと考えてもらうと良い。


食事で大切なのは…

そして、ヒデさんの食事で気になっているのは「食べる環境」

アーユルヴェーダ的に何を食べるか、と同じぐらい大切なのは「どうやって食べるか」なんですね。

料理人あるあるだけれど、人に出す食事はちゃんとするのに、自分のご飯は適当になりがち。

良いご飯の取り方のアレコレを羅列するので、自分の食べ方を振り返ってみて欲しい。

・落ち着いて食べる
・出来立てを食べる
・食事に集中する
・見た目や香り、味など五感で楽しむ
・良く噛んで適度な時間をかける
・食べた後に満足を感じる
・次の食事までに空腹を感じるのが適量


痩せたいヒデさんへの提案

痩せるためには、

・アーマを燃やして体内の流れを正常化する
・消化力をあげて代謝を正常化する
・正しく消化するために正しい食事法を行う

こうして肉体の状態を改善させてあげること。

それによって、ヒデさんがこじらせている水の多さ、アーマっぽさが軽減していけば体型も適正になっていくはず。

ただし、太ったことによって体の使い方や骨格、姿勢などが崩れてしまっていると部分太りが治らなかったり、腰痛などの不調が出たりもする。

合わせて、自分の体の動かし方、体の軸や重心の整え方なども知っていくと良いと思う。

子どもの頃に見られた風らしさが戻ってくるかもしれない。

そんな感じで、全体が改善して行ったら子どもの頃の風のエネルギーが優勢になったりして、今まではあまり見れなかった軽やかなヒデさんが見れるかも。笑


六味の話

今回、ヒデさんが飲食業の方ということで、配信の中ではアーユルヴェーダの六味の使い方について簡単に説明しました。

興味がある人は、配信の後半をチェックしてみてくださいね!

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アーユルヴェーダ的なお菓子を作っています。


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スミヨシマチコ
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