年齢と共に体が弱ることを当たり前だと思ってませんか?
私が伝えている「インドの伝統医学・アーユルヴェーダ」の理論を用いて、人間の本質を分析し、今の状況や自分の能力の活かし方など、そして季節に合わせた心と体の健康の話をする、「おSENTOロックショウ」シーズン2。
毎週水曜日21時から、YouTubeチャンネルとFacebookライブで生配信している。
そして配信後に、noteでその振り返りをテキストでまとめているのがこれ。
今回のゲストは、愛知県春日井市の情報を発信する【小春放送局】をやっている花音(かのん)さん。
そんな発信の他にも、「二回り年下の彼を見つけて10年つづく10のコツ」と言う素敵すぎるオンライン恋愛講座もやっている、イケてる50代女子代表みたいな方。(私のイメージ)
しかし、今回は肉体的な問題からカウンセリングを受けてくれることに!
50代でよくある更年期的症状や、五十肩なども発症していて体がつらいと感じることが多くなったとのこと。
そんな肉体の変化とどう向き合っていけばいいのか、アーユルヴェーダ的な考え方を話してみた。
※この記事では、アーユルヴェーダの健康のあり方をベースにお話ししています。そのベースは動画の冒頭で10分程度で説明しているので、アーユルヴェーダをご存じない方は、ぜひ動画の最初を少しだけ見てからお読みください。
自分の体をちゃんと見ているかどうか
まずは花音さんの体質やエネルギーバランスをアンケートをもとに、いくつかの質問をしていって分析する。子どもの頃の行動や性格、そして今の見た目や話し方、行動パターンからすると、水と風が多いという印象。
ゆったり落ち着いている部分と、ムラがあり飽きっぽい一面もある。
そして現在、それらがすごく増悪しすぎている、と言うほどでもなさそうなのだが、体調不良が様々な形で表れているのはどうしてなのか?
一つには、ご本人も言っている通り「年齢」に関係している部分はあるのだろう。
長く生きてきたら、さまざまな経験や感情、あるいは季節や年齢の影響が肉体のエネルギーバランスに影響し、蓄積する。
アーユルヴェーダを始め、自分の肉体について学んだり、感じたりすることを怠っていると、増悪したエネルギーを減らす機会が少なく、増える一方になり、体調不良につながるのである。
アーユルヴェーダの健康の考え方
改めて、いつも配信の冒頭に話しているアーユルヴェーダの肉体のエネルギーバランスの話をする。
アーユルヴェーダでは、肉体に生理的機能を行う3つのエネルギーが流れていて、これにより肉体は生かされてると考える。
それが、風と火と水。
この3つのエネルギーは、誰でも3つともあるのだが、その量が個人によって異なり、
「風が多めの人」
「火が多めの人」
「水が多めの人」
「風と火が多めの人」
「風と水が多めの人」
「火と水が多めの人」
「3つが同じぐらいの人」
のざっくり7パターンある。
しかし、このパターンで同じ人でも、風のどの辺が強く出てるのか、火と水の量のバランスはどうなのか、など個人差があり、結果、
「人ってそれぞれ違う」
としか言えない。笑
だからこの理論は占いのように使うのではなく、基本ルールを理解して、そこに当てはめながら人間を分解していくような感じ。
ただしアーユルヴェーダは医学なので、この基本となる肉体のエネルギーバランスをみることで、どのエネルギーを意識すればいいのか、そこから治療方針を決めることができる。
そして同じ症状、同じ病気であってもベースの違いによって、アプローチの仕方を変えることも可能なのだ。
生まれた時のエネルギーバランスと自然の変化
実は、このエネルギーバランスは生まれた時に決まっている。
それは両親の受精児の状態や、その人の魂が持っているものや、いろんな要素で決定する。
アーユルヴェーダでは、それを「本質」と言い、持って生まれた心身の特性と考えている。
とは言え、バランスが偏っているので完璧な健康か、と言えば違う。
やはり、三つのエネルギーの均衡がとれている方が良いのだが、こればかりは仕方なく、私たちは足りないところを持っていることを認め、それをリカバリーしながら生きなければならないのだ。
(左のバランスは火と風多めの人の一例)
そして、このエネルギーは目に見えないし、いろんな影響を受けてすぐに変化する。
だから、生まれながらに3つの均衡がとれていた人であっても、ずーっとそのままでいられるとは限らない。
たとえば1日の中でも、風が増えやすい時間帯、火が増えやすい時間帯、水が増えやすい時間帯があり、万人がこの影響を受けている。
さらに、時間を広げると、季節の影響も大きい。
寒さ、熱さ、湿度、天候などによって、エネルギーが増悪する。
●厳冬から春にかけては水が増悪 → 春は花粉症
●夏から秋にかけては火が増悪 → 秋に火が原因の症状
もう、秋も終わりだが火が強めの私だからか、一昨日ぐらいから目(火のエネルギーが多い場所)に不調が。
目尻にできもの(炎症)が発症して、今日は眼科に行ってきた。
また、もっと時間軸を広げると、年齢と共に起こる変化もある。
●子ども時代(体の成長期)は水多め
→ 水の影響を受ける粘膜、気管支系の病気(鼻炎や喘息など)
●大人時代(心身充実期)は火多め
→ 火の影響を受けてにきびや吹き出物もでやすい
●老年期(心・霊性の成長期)は風多め
→ 風の影響で体が乾燥したり痛みが出やすくなり全体的に弱くなる
どんなに平坦な人生を送っていても、食べ物や行動に気を付けていても、自然から受けるこうした変化からはまぬがれることはできず、多少なりともエネルギーは悪化していくのである。
アーユルヴェーダでは自分が生まれた時のバランスは変わらないが、そこに外的要因によってエネルギーが増悪していくと不調が起こる。
そして、その増悪したエネルギーが一線を越えたら病気を発症する。
自然のエネルギーの変化を受けるだけでも、ちゃんとケアしなければエネルギーの増悪はまぬがれないと言うことが、つまり「年齢と共に体が弱っていくこと」なのである。
そしてここに、各自の生活習慣や食生活の影響を加えることで、エネルギーの増悪の仕方にはめちゃくちゃ個人差が出るというわけだ。
だから、加齢とともに体が弱る、と言っても、そこにはものすごい個人差があって、仕方がない部分と当然だろの部分が存在しているのである。
病気は肉体の理由だけとも限らない
余談になるが面白いのが、アーユルヴェーダはこのように肉体をそこなう理由を説明しながら、病気の原因はそれだけではないとしていること。
簡単にまとめると、肉体を損ねる理由として7つあげられている。
①精子や卵子が損なわれたことによるもの(いわゆる先天的なもの)
②妊娠中の問題によるもの
③肉体のエネルギーバランスによるもの
➃外力によるもの(他力的な事故)
⑤時間によるもの(季節の変化)
⑥人間以外の力によるもの(神・悪魔・惑星・天災など)
⑦自然の力によるもの(空腹、喉の渇き、老化、死、睡眠)
③と⑤は、上記に説明したもの。
⑥の人間以外の力で病が起こることを含んでいるあたりが、さすがアーユルヴェーダと言う感じである。
と、ここまでは余談。
アーユルヴェーダの「強壮学」
アーユルヴェーダには、弱っている体を強くするための強壮学がある。
病気の治療をするにも体力がないと回復しないため、治療よりも先に強壮することもある。
今回、花音さんの50代と言う年齢を考えると、今の体調悪化の原因となっており、かつ今後増えていくばかりの「風のエネルギー」を沈静するケア(オイルマッサージはぜひもの!)をするのはもちろんのこと、肉体を強壮するアーユルヴェーダの薬草(サプリとして販売されているもの)を取り入れるのも手ではないかと紹介した。
特に女性に良いとされるのが、シャタバリ。
シャタバリは「100人の夫を持つ」と言う意味と言われている、女性にピッタリの強壮剤。
生理の問題から更年期障害まで幅広く役立つと考えられる。
また、男性にも勧められるのは、アシュワガンダ。
アシュワガンダの意味は「馬」、馬のようなパワーが得られるというもの。
若返りの効果(抗酸化、滋養強壮作用)があるうえ、ストレスに対抗するアダプトゲンも含まれていることで、心身に元気を与えてくれると言われている。
また、アムラ、アーマラキーと呼ばれる果実も、アーユルヴェーダの若返りハーブとして最高峰。
また、アムラにハリータキー、ヒビータキーと言う二つの薬草を加えた、トリファラという薬剤もお勧め。
紹介している、ヒマラヤと言うメーカーはインドでも有名で、アメリカでも販売されているアーユルヴェーダの有名メーカーなので安心です。
オーガニックインディアとかも良いと思います。
年齢と共に変化する理由をちゃんと知って、自分の体に合ったケアをしてあげることが、肉体の良い状態を保つ方法。
大事に使って、決められた寿命までちゃんと楽しく生きたいよね。
こんな感じのアーユルヴェーディック・カウンセリングはこちら
これをベースにあなたらしさを引き出すコンサルはこちら!
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