体力があることが素晴らしいとは限らない
毎週水曜日21時から、YouTubeチャンネルで生配信している「おSENTOロックショウ」シーズン2。
この配信では、私が伝えている「インドの伝統医学・アーユルヴェーダ」の理論を用いて、ゲストの本質を分析し、今の状況や自分の能力の活かし方など、そして季節に合わせた心と体の健康の話をしている。
noteでは、配信後にその振り返りをテキストでまとめている。
今回のゲストは、私が今、お仕事させてもらっている入船温泉で一緒に働いている、しんちゃんこと、松田信也さん。
しんちゃんは、もともと銭湯が好きで、銭湯がやりたかったらしい。
そこで入船温泉を見つけ募集していたアルバイトに食いつき、働いていた会社の正社員を辞めてフリーランスで仕事をしながら、この銭湯でバイトもしているという、変わり者。
そんなしんちゃんは、店長がくさんからのプッシュで出演することになった。
※アーユルヴェーダの体質論の解説は動画の冒頭で毎回話しているので、ぜひご覧いただきたい。
普段を見ていて分かってた部分
しんちゃんの顔立ちや体格は、完全に水のエネルギーを感じさせる。
濃い目ではっきりした感じ、これは水のエネルギーが多いタイプなのだ。
あと、しんちゃんはお腹がゆるくなりやすいといつも言っていて、それが火のエネルギーの強さを感じさせる。
まあ、この二つだろうなと言うのは、ある程度予想していた。
アンケートでは火のエネルギーが一番多かった
しんちゃんは20代で海外へ行き、向こうで仕事をし、今までも自分の意志でいろんなことを選んできていて、やはりそこは火の強さを感じさせた。
銭湯をやりたい!と10代後半で思ってから、その思いを持ち続けて、こうして実際に働きたい銭湯を見つけて働いている。
この思いをずっと持ち続ける強さは水、そこに対して行動を起こしていくのが火。
そんなバランスかなと。
火は強いが鋭さをあまり感じさせないのは、水の柔らかさ、おっとりとした感じを持ち合わせているから。
私のバランスとかなり似ている気がした。
ただし今は、ちょっと火が過剰にも感じる。
その理由の一つに「飲酒」が考えられた。
アルコールは火のエネルギーを上げる
しんちゃんはお酒好き。
帰った後、飲むのが楽しみ!そういうタイプだそう。
聞くと、まあまあの量を飲んでいるので、その積み重ねで火を悪化させている可能性は大。
お酒の性質については、以前のこの回で説明しているので、ぜひご覧いただきたい。
そして、お酒を飲んでから寝る、という習慣はこんな問題にも関係していると思われた。
「睡眠不足による日中に起こる眠さ」が悩み
しんちゃんは、入船温泉では朝のシフトに入っている。
一日の生活パターンは、早朝に起きて自己研鑽、その後10時半から銭湯で脱衣所やロビーのお掃除、14時に開店して接客、16時半に銭湯の仕事を終えたあと、フリーランスでやっているゲストハウスのコンサルや水タバコ屋さんのお仕事などもしているそう。
夜12時ごろに帰ることも多いそうなので、睡眠時間は少なめだ。
そして、飲酒。
お酒を飲むと、体のスイッチが切れて眠りやすくなる半面、火のエネルギーは上がっているので思考は活性化している可能性が高い。
つまり、眠りの質が良くないのである。
飲酒によって睡眠の質が下がることは脳科学的にも明確で、精神科医の樺沢紫苑先生も良く話していること。
お酒を飲まないと眠れないという訳でないというなら、飲まない方がベストなのは間違いない。
深酒は確実に睡眠の質を下げて、寝ていてもちゃんとした休息になっていない可能性が高いので、ちゃんと自分の睡眠の質を精査しながら飲む量をコントロールしないといけない。
水の体力が無理を可能にさせてしまう
そんな睡眠不足で、日中に眠気を感じるような状態でも、体が動くのは水のエネルギーがもともと体力があるタイプだからだ。
火のエネルギーは、目的の為なら手段を選ばず、疲れていても気合いでやろうとする。
水の体力は、それに答えられてしまう耐性をもっている。
しかも水は鈍感ゆえに、やりすぎてもつらさを感じずらい。
「このぐらいは、まだ大丈夫かな~」
とのんびり受け止め、しんどくても火のやる気にあわせて体に無理をさせすぎてしまう。
結果、気づいた時にはかなり状況が悪くなっていて、リカバリーが難しかったり、すでに病名がつくぐらいの状態だったりする。
いくら気合いがあっても、肉体がついていかない風のエネルギーの人とはまったく逆の問題が起こるのである。
これが ↑ 風の人のパターン
水の人の体力は一見、うらやましいものだが、やりすぎて取り返しがつかないぐらいまで肉体を酷使してしまう、そういう過ちを犯しやすいのが水なのだ。
しんちゃんの場合、30代前半なのでまだまだ無理もきくし、今は自分のやりたいことこのためにがんばってもいい年代だと思う。
ただ、それが積み重なれば、むしろ肉体のポテンシャルを落としてしまい、いずれ体がついていかなくなる可能性も大きい。
がんばったことが、むしろマイナスとなり、夢半ばであきらめざるを得なくなってしまうことになる。
つまり、水が多いタイプの人は自分の体力を過信しないこと。
「まだいけるかな~?」でやめることも時には必要。
火の合理主義な考え方で、そこは優先順位をつけ、無理してでもやるべきときと、やめるべき時をしっかり見極めて欲しい。
こんな感じのアーユルヴェーディック・カウンセリングはこちら。
こんな理論も取り入れながら、あなたの個性を輝かせるパーソナル演出戦略はこちら。