見出し画像

支援の輪は色んなところに広がってゆく

今年の4月から育休復帰し、気づけば師走。
ふとここまでを振り返ってみると、仕事復帰はびっくりするくらいうまくいっている。

大きな要因は、我が子が健康であること。本当にこれに尽きる。
5才の娘はもちろんのこと、4月から生後10ヵ月で保育所に通い始めた息子も順調すぎるほどに順調で、病気でのお休みはなんと手足口病の診察1回のみ。
こればっかりはやってみないと分からないものだったので、結果ありがたや。。という感じ。

そんなこんなで、私も夏の仕事を駆け抜け、少し落ち着いた秋くらいから、もう少し仕事の幅を広げたいと思っていた。
結果的に、諸事情あり、週3日で出勤している事務の仕事も出勤日数や勤務時間が少し増えた。
ありがたいことではあるが、会社にはできるだけ余白の部分を残せるよう交渉し、新たな仕事獲得のためオンラインでできる仕事に応募してみた。

久しぶりに職務経歴書を書いた。
ドキドキしながらエントリーフォームを送ったらメールで連絡がきた。
職務経歴書から、Webマーケのチームの方からお話を伺いたいとのことでオンラインでお話する機会をいただいた。

結果的には、フリーランスで集まって仕事をしている会社というスタイルもあり、「今すぐ紹介できる仕事はないけれども、振れそうな案件があったらぜひ連絡しますのでお待ちください。」といったありがたいお言葉をいただいた。

じつはこの面談というかお話の中で、一番話してみて相手方のリアクションがよく、話の中心になったのは現在オンラインで活動しているWDRAC(ワドラック)についてのことだった。

WDRACは一般社団法人戦災復興支援センターの略称で、2022年に立ち上がったNPO法人。
ウクライナで戦争が起こったことをきっかけに、自分も何かできることはないかと思い、知り合いが立ち上げたこの団体の活動に参加させてもらった。

参加するメンバーは皆ボランティアで、それぞれができることを持ち寄り、できる範囲で活動している。
設立当初は、それぞれのできることを出し、分担して約1カ月で寄付できる仕組みを盛り込んだWebサイトを立ち上げた。

WDRACはボランティアでの活動なので職務経歴書には書いていなかったのだが、このそれぞれができることを持ち寄って、はじめましてばかりのメンバーでチームを組んで何かを作り上げるという経験が、私自身もすごく学びが多かったと感じているし、今回のお仕事の面談においても、そういうオンラインでチームを組んで仕事をするという経験がとても貴重と言っていただけた。

オンラインでの仕事や副業などが普及してきた今、個々でスキルを持った人はたくさんいるが、チームで仕事をする人はあまりいないのだそう。
私自身は、むしろここ数年、オンラインでの活動を通じて特別なスキルはさほどないが、チームの中で自分ができることを探し、他の人と関わりながらやっているうちに自分のできることが増える、ということを経験していたので、ちょっと意外だった。

ちなみにWDRACでの活動は、学びのためとかではなく、単純に何かできることをしたいと思ったことが始まりだった。
当時は戦争が始まったことに驚き、とまどいつつも、何か行動したい気持ちがあった。寄付をするほど金銭的余裕はなかったが、WDRACで活動することで、別の支援の形に出会えて自分の気持ちも救われた。

寄付事業に関わるようになって知ったというかよく耳にするようになったのが、寄付はされる側だけでなくする側にもメリットがあるということ。
これは、自分のために使う以上に誰かのために使ったお金の方が結果的に満足感が大きいということらしい。

私の場合は「寄付を集めて必要な人に届ける」という少し間接的な支援ではあるけれども、結果的にWDRACでは支援によって与えたという実感以上に、得たものの方が大きいという感覚がある。
これは活動に加わろうと思った当初は思いもしなかったことばかりだった。

そして、そんなWDRACでの経験が私の新しいチャレンジを支え、新たな仕事にもつながるきっかけを与えてくれた。
自分に何かかえってくることを目的に行動するわけではないけれども、誰かのためにした行動は、やっぱり巡り巡って自分の中にも何かもたらしてくれるのだなと改めて感じている。

そう思うと、WDRACが支援するアンサングヒーローたちは今日も誰かのために走り続けていて、そのエネルギーには驚くばかりだけど、彼らのエネルギーって循環しているのかも知れない。と思う。
アンサングヒーローたちが笑顔で動き続けれられることにもなんとなく納得した。

アンサングヒーローのサイモン(左)とトラヴィス(中央)はいつもビッグスマイル

そして先日、久しぶりにWDRACのオンラインのミーティングに参加した。
私は第二子を出産してからは、就寝が20時くらいということもあり(早)、めっきり参加していなかったが、この日は年次総会ということもあり。

久しぶりだったが、いつもと変わらない大げさでもなく、でも暖かさもある空気感が心地よかった。
オンラインミーティングは21時からなので、生活リズム的にも、私の体力的も参加できないことが多いが、「顔を合わせて話す」ことの良さを改めて感じられた。
またときどき参加しようと思う。

WDRACの活動に興味のある方、寄付をしたいと思った方はぜひ。
こちらをご覧ください。


この記事は、WDRACで活動するメンバーが毎年恒例で書いているアドベントカレンダーに寄せて書きました。

私以外のメンバーも書いてくれているので、よかったらぜひ読んでみてください!








































































































































































































































いいなと思ったら応援しよう!