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ミニバッグでも防災ポーチを諦めない!(いつももしもの防災ポーチver.3)


1. はじめに

こんにちは、まち針です。

日常も災害時にも使うポーチを模索して改良を続けていたら、ついにver.3になりました。

改良を続ける様子がうかがえる、過去記事はこちら。

ver.1→いつももしものポーチ(防災ポーチ)

ver.2→いつももしもの防災ポーチ ver.2


防災ポーチ、みんなはいつも携帯してますか?
ミニバッグのとき、諦めていませんか?
コンビニ行くとき、防災ポーチを置いていってませんか?
防災ポーチをサブバッグに入れて、車内や駅のロッカーに置き去りにしてませんか?

という問題を解決します。

ではまず、見てもらいましょう。

手に持った防災ポーチ

防災ポーチです。

もう一度、ご一緒に。

防災ポーチです。


ミニバッグの外側に付けた防災ポーチ

ミニバッグに付けてもこの通り。

これが超小さい防災ポーチです。

約120g、とても軽いです。

いつも荷物も多く、ポーチも重い人間が急にどうしたのかって?

困難は分割せよ

デカルト

……ということで、実は防災ポーチが3つあります。

3つの防災ポーチ

それぞれ重要度およびシチュエーションごとに階級分けしています。
3つのポーチを必要に応じて組み合わせて持って行くというわけです。

では、以下解説していきます。


2. 防災グッズは階級分けできる!

防災ポーチの中身は階級分けができる、ということに気づいたのが、ver.2の記事

私は様々な防災ポーチや0次防災の記事を見ていると、おおむね以下のように3分類できることに気づきました。

①災害時に生死を分けるグッズ
②災害時にないと困るグッズ
③災害時にあると便利なグッズ

以下で各分類について述べます。
階級分けは私の独断と偏見なので、みなさんは各自の状況に合わせて変えてください。


2-1. 災害時に生死を分けるグッズ

ガレキに埋まったら……。
地面が割れていたら……。
夜や悪天候だったら……。
寒い時や濡れた時は……。
視力を失った場合は……。

災害時のこういった状況では、適切に行動できないと死ぬ可能性が高まります。
(適切に行動しても、もちろん死ぬ可能性はありますが、多少下がると信じています)

私が発災時に生命を守るために必要だと思っている要素は、以下の通りです。

・音
・光
・体温保持
・雨避け
・視力確保
・身体保護(可能なら。かさばるので入らないことが多い)

3章目で詳細な中身や購入先にも触れていますが、ざっくりとだけ具体的品目4つを挙げます。

・ホイッスル(音)
・ライト(光)
・コンパクトカッパ(体温保持と雨避け)
・コンタクトレンズ(視力確保)

身体保護として、ヘルメットや踏み抜きインソール、作業用手袋・軍手、長袖・長ズボンなども欲しいですが、普通のサイズのポーチには入りません。

また、コンタクトレンズよりはメガネが適切です。(私は車で30分以上の距離に遠出するときは、別でメガネを持っています)

しかし、これは日常的に持ち運ぶ小さいポーチですので、割り切って作りました。

乗り気でないご家族などに防災ポーチを持たせたいときも、手乗りサイズで、ポーチ種類と中身にもよりますが重さ100g程度なら持ってくれるんじゃないでしょうか。

私の場合、これで配偶者に防災ポーチを携帯させるのに成功しました。


2-2. 災害時にないと困るグッズ

「被災時に欲しかった現場の声」でよく挙がるようなグッズです。

必要です。
ただし生き延びていた場合だけ。

もちろんないと自分が困るので、ちゃんと準備しましょう。
避難時または、一時的にでも避難が完了したあとに使うことが多いと思います。

こういう状況をイメージして選びました。

・トイレが混んでいる、使えないとき
・生理が来たとき(生理のある人間)
・寒いとき
・怪我をしたとき
・粉塵がひどい、目に入ったとき
・情報を得たいとき
・公衆電話を使う、買い物するとき
・情報をメモする、人にメモを残すとき

ざっくりの印象ですが、家が災害でなくなった場合、または家にすぐ帰れない距離で数時間〜一晩過ごす場合に必要な物がほとんどだと思います。

コンビニなど近所へのお出かけでは、基本的に必要ないかなぁと思います。
遠くの職場へ出勤する場合などは、必要だろうなと思います。


2-3. 災害時にあると便利なグッズ

あるとうれしいな、なくても困らないな、というレベル感のグッズです。
歯磨きとかそういうものですね。

ほぼ日用品に近いので、私は日用品と一緒にしています。


3. ポーチの具体的な中身

以下では階級分けとして、🥇・🥈・🥉の絵文字を使用しています。

🥇が災害時に生死を分けるグッズ。

🥈が災害時にないと困るグッズ。

🥉が災害時にあると便利なグッズです。

個人の日用品は👝の絵文字を使用しました。

また、使う状況や、収まりの都合上、その階級でないグッズが一部入っていますので、ご留意ください。


3-1. 生存ポーチ(約120g)

災害時に生死を分けると認識しているグッズが入っています。

生存ポーチの外観

無印良品:自由に組み合わせられる収納ケース・長方形・ミニ

ホイッスルはすぐ吹けるように外側に。

ミニバッグなどに吊るせるのが必須条件で、かつ小さいポーチを選びました。

ちなみにポーチがギチギチで、一度開けると再度詰めるのに苦労しますが、災害時以外ほぼ開けないので特に問題はありません。


生存ポーチの中身

◎音
 🥇エマージェンシーホイッスル(モンベル、10g)

◎光
 🥇ヘッドライト(モンベル、34g)
 🥉ランタンシェード(モンベル、7g)
 🥈単4電池×2(23g)

◎体温保持と雨避け
 🥇コンパクトカッパ(アルタのホケパ、16g)

◎視力確保
 🥇ワンデーコンタクトレンズ(5g)
 🥈個包装ウエットティッシュ×2(13g)

最低限の、音・光・体温保持・視力確保のためのグッズです。

ホイッスルは、体育教師が使うような玉入りは水に濡れると吹けないそうなので、それは避けたほうがよいと思います。

ライトは強めにヘッドライト推奨派ですが、予算の都合などでヘッドライトを買わない場合は、手頃な手持ち式でもよいと思います。
一時的に命が助かればいいので!
私は夜間かつ雨天かつ道路冠水などの状況における避難などを見据えて、両手が空くヘッドライトにしています。

体温保持性能はエマージェンシーシートのほうが上ですが、小さくまとまる一時的なものとしてはカッパで十分かと思います。(エマージェンシーは別のポーチに入っています)
アルタのポケパの後発品がダイソーにあります。

ランタンシェードは趣味の領域なので、普通は入れなくていいです。

ヘッドライトの電池の替えは2本持っています。

個包装ウェットティッシュは、手が泥だらけなどの場合にコンタクトレンズをはめるために用意しました。
目には良くないけど、何も見えずすっ転ぶよりはマシ。


3-2. 必要ポーチ(約500g)

災害時にないと困るであろうグッズが入っています。

必要ポーチの外観

bon moment:軽くて丈夫ティッシュも入る ミニポーチ(リンク先は公式サイトですが、私は楽天公式ショップで買った)

これもカラビナで吊るせるのがありがたい。

探すときは、マチが数cmある、背面にティッシュが入るポーチを探して買うといいと思います。

必要ポーチの中身

◎トイレ
 🥈非常用簡易トイレ(ゆきだるまるのポイレ、24g)
 🥈流せるポケットティッシュ(8g)
 🥈生理用ナプキン×2(センターイン、12g)

◎体温保持
 🥈サバイバルシート(49g)

◎応急手当
 🥈絆創膏(5g)
 🥈常備薬(8g)
   解熱鎮痛剤×2
   低容量ピル
   ステロイド軟膏

◎衛生・粉塵対策
 🥈個包装マスク(5g)
 🥉個包装目薬×2(ティアーレW、3g)
 🥈ウェットティッシュ(アイリスオーヤマのminim、42g)

◎情報収集
 🥈イヤホン(16g)
 🥈2500mAhモバイルバッテリー(TNTOR、74g)
 🥉充電器(Anker、30g)
 🥉充電ケーブル(Anker、33g)
 🥉デジタルガジェット(25g)
   USBメモリ
   USB3.0→TypeCコネクタ
   TypeC→microUSBアダプタ
   TypeC→USB3.1アダプタ

◎連絡・買い物・人探し
 🥉テレフォンカード(2g)
 🥈千円札、小銭(70g)
 🥈緊急連絡先カード(2g)
 🥈家族の写真(2g)

◎メモ
 🥈A4コピー用紙(4g)
 🥉マルチツール(ヴィクトリノックス、26g)


当方女性のため、非常用簡易トイレにティッシュは必須です。

体温保持のサバイバルシートは、両手を塞がずに着て歩けないので、避難時でなく座って一晩を明かすようなときに使うと考え、生存ポーチでなく必要ポーチに。
非常用簡易トイレを使うときの目隠しにも使用します。

応急手当グッズのうち、ステロイド軟膏は軽いヤケドや虫刺されにも使えるのであると便利です。

衛生用品のマスク(予備)、目薬、ウェットティッシュ(予備)は日常的にもよく使っています。

情報収集グッズの充電器類は本当は日用品ポーチに入れたいのですが、ポーチサイズの都合により必要ポーチに。

テレフォンカードは私の小学生時代の遺物なので、無くても無理に買うものではないです。

緊急連絡先には家族のもの以外に、職場の電話番号もあると安心。

家族の写真はカメラのキタムラのL版2分割プリントを利用しました。

マルチツールは個人的にはあると便利です。ver.2の記事とかで詳しく書いてます。


3-3. 日用品ポーチ(約170g)

災害時にあると便利なグッズと日用品が入っています。

日用品ポーチの外観

無印良品:ポリエステルダブルファスナーケース Sサイズ(これのリニューアル前)

必要ポーチのカラビナに外側ループを通せば、一緒に吊るすこともできます。

日用品ポーチの中身

◎予備
 🥈非常用簡易トイレ(ゆきだるまるのポイレ、予備、24g)

◎あると便利
 🥉消毒シート(3g)
 🥉ヘアゴム(1g)
 🥉ペーパー歯磨き(3g)
 🥉キッチン用ビニール袋(2g)
 🥉防臭袋(2g)

◎化粧品
 👝ミラー(25g)
 👝アイブロウペンシル (3g)
 👝日焼け止め試供品(3g)
 👝紙おしろい(12g)
 👝ワセリン(16g)
 👝つげ櫛(21g)

◎その他日用品
 👝ハンドクリーム(15g)
 👝大きい持ち手付きビニール袋(10g)
 👝コンパクト爪切り(トランゴ、13g)
 👝シミ取りシート(3g)
 👝個包装アレルギー用目薬×2(3g)
 👝個包装の綿棒×2(1g)
 👝ソーイングセット(7g)
   針、糸、糸通し
   ボタン
   安全ピン
   使い捨てヘアゴム
   ヘアピン
   輪ゴム

防災グッズのほうは特筆して書くことはないですが、あると便利かなぁというものを入れています。

日用品は普通にこれ以上ポーチが増えるのがイヤで一緒に入れている個人的な日用品です。


4. ポーチの運用

生存ポーチ、必要ポーチ、日用品ポーチの場面別の運用をご紹介します。


4-1. ミニバッグのとき

生存ポーチをミニバッグに付けて完了!

車社会界隈なので、ミニバッグで遠出するときは、サブバッグに必要ポーチと日用品ポーチを入れて車内に置いていきます。

※炎天下の車内にはモバイルバッテリーは置かないように注意!


4-2. コンビニや近所に行くとき

スマホと財布と生存ポーチを持っていくと安心。


4-3. 寝るとき

生存ポーチを枕元に置いておくと、笛が吹けて安心。

※まち針はハンドクリームやタブレットなどよく使うものを入れたカゴを持っており、日中はリビング、就寝時は枕元に置いている。


4-4. 普通サイズのバッグのとき

生存ポーチを入れるか、外に吊るすかします。

化粧を直したいなど、必要に応じて日用品ポーチを追加します。

すぐに家に戻れない距離の場合は、必要ポーチも持って行きます。


4-5. 旅行のとき

生存ポーチ、必要ポーチ、日用品ポーチをすべて持って行きます。

だいたい車だったり、キャスターケースがあったりするのでその場で必要に応じて各ポーチを携帯します。


5. 終わりに

個人的にですが、「ミニバッグの人や小さいバッグの人は防災のことなーんも考えていないんだね」という言説が好きじゃないです。

うるせぇ!ちっちぇミニバッグでも防災グッズは持てるぞ!という気持ちで書きました。

防災ポーチの強い主張

今子育て中で、自分の荷物(含:防災グッズ)をコンパクトにせざるを得ない状況を体感し、他人の状況を知らずにとやかく言う人間は許せねえ……と勝手に思いました。
(そういうこと言う人は、色んな人の状況があるってこと、何も考えてないと思うヨ……。それはそう……。はい……。)

ミニバッグでも!
荷物が少なくても!
荷物を少なくせざるを得なくても!

防災はできる!
私は諦めない!

そういうことです。

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