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【ダンスイベントのMC:03】声質と声色
このタイトルで記事を書くというのに、2日連続でMCをやってきたために、ただいま見事なガラガラ声のMC SUVです。どうぞよろしくお願いします。
土曜は千葉でLOCKダンスのバトル&ショーケースイベント
日曜は江ノ島でダンスショー、ゲストLIVEやDJ TIMEのあるパーティー
どちらのイベントも最後まで盛り上がり切っていたので、この日のMCにはとてもエネルギーを使いました!主催者のお人柄やゲストDJの選曲センス、そこに集まった皆さんのポテンシャルの高さも素晴らしかったです。
音楽と個性が空間と混ざり合って生まれる瞬間芸術のような状態はダンスイベント特有だと思います。生で体験・目撃した時の感動はクセになりますので、是非お気軽にイベントに足を運んでみてください!
前置きとスキルの確認
さて、それでは内容に入る前にテーマの軸をサクッと確認します。
【前置き】
実際に経験した事として自信を持ってお伝えしますが、「イベントMC」というニッチな経験の結晶なので、アナタの生活にどこまで応用できるかは正にアナタ次第です。
【スキルの分類】
・基本の意識
・進行力
・声
・言葉
・資料
・その他
以上を前回の記事で詳しくまとめているので、まだご覧になっていない方はこちらの記事をご覧ください。
その中でも本日は「声」について、僕が意識している事を解説していきますので、ぜひ最後まで読んでください。
それでは始めて行きましょう!
声にもいろいろある
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MC SUVの地声を左の分類で表すと、低め・大きめ・中間・フロウ型なので、通るけどちょっと威圧感のある声です。なので、打ち合わせやMCの時はいくつかの要素を同時に意識する事で、明るく聞き取りやすい感じに色付けしてます。
皆さんひとりひとりの好みの違いは、先ほど挙げたような項目のバランスによって成り立っているとも言えます。自分はどんな声質?と、良ければアナタも考えてみてください。
今回の記事では僕が本番のステージ上で意識している事や、日常的に使っている手法をご紹介しますので、是非これを読んでご自身の「声」について考えるキッカケにして頂ければ嬉しいです。
声質と声色
【声質:個人が持っている特徴、トレーニングで変えられる。】
【声色:役者などのせりふまわしの音色・くせなど。声帯模写。】
よく聞く言葉で「イケボ」と言うのがありますよね。「イケてるボイス」の略ですが、アナタの中でのイケボはどんな声でしょうか?
例えば役者、芸人、声優、歌手などで特定の好きな方はいますか?ラジオやPodcastを聴く方は、パーソナリティの方だったり、アナウンサー、気象予報士、警視庁などの方々もよく登場しますね。
ふと「この人、なんかイイ声だなぁ。」と思う事があると思います。
この好印象な声には、どんな要素があるんだろう?
そんな事を考えるようになってから、声について色々と調べるようになり、声を鍛錬する方法を知りました。それから世の中的に「イイ声」とされている声が含む要素が何かを言語化し、自分の声について改めて向き合い出したのがMCを始めてから10年を過ぎた頃でした。
その辺りから「自分もイケボになれちゃうのかな?」と気になりはじめ、身の丈に合う範囲で色々な要素を取り入れたり磨いたりしながら、今日も「自分らしいイイ声」を出してます。笑
![](https://assets.st-note.com/img/1738117163-ltpwvO2H0FBfKzd8Rj9kVAm6.jpg?width=1200)
・その瞬間に意識するだけで改善できる要素
・習慣化してクセづけて改善できる要素
大きく2つに分けて取り入れているのですが、これは僕の場合は仕事や趣味に置き換えてもほとんど同じようにしてます。参考になるやり方があれば遠慮なく活用してください。
それでは、具体的な要素に触れて行きます。
聞き取りやすさ
これについて悩んでる人は多いですよね…、質問を受ける事も多いです。そして僕自身もこれについて、多くの方と同じ悩みを抱えていました。
「早口になってしまいやすい」
この状態になっちゃうと、もうダメでしたね。
言葉が早くなって展開も複雑になり、聞いてる相手にも負担をかけてしまい、自分もなんだか情けない気持ちになってしまう…。何度も経験して、もう嫌だ!となるトコまで行き、対策してみる事にしました。
まず分析をしてみた結果、早口になってしまう時というのは僕の場合、
・話す事が多い
・気持ちが落ち着いていない
・内容をしっかり把握してない
こんな状態な事が多かったので、自分に対してプレッシャーがあり、焦って早口になり聞き取りづらい声になってしまう。というループでした。
そして色々と分析していくと「聞き取りやすい声」には絶対的な要素が二つあると事に気付きました。
・発音が明確
・抑揚がある
この二つを意識するだけでも、声は格段と聞こえよくなります。
発音の明確さ、いわゆる滑舌の良し悪しと言われる部分ですが、言葉のイントネーションが正しいかどうかも、発音には重要です。
声の抑揚は気持ちが入っているかどうかです。そわそわしていたり、他の事を考えていたり、興味のない状態は、抑揚のない声になりがちです。
これについて、以下のような対策をしています!
【瞬間的な意識】
・声を出す前に深く息を吸う。
・ときどき0.8倍速で話す。
【習慣的な意識】
・「えー」や「あのー」などの無意識な口癖に気付く。
・「自分が上手に話せているか」より「相手が聞けているか」と考える。
色々と試してみたのですが、一番最初に効果があったのはこの辺りです。今でもたまに意識し直して、目の前の人達の反応を伺うようにしています。
習慣的な部分については、自分と周囲を観察する事で糸口が掴めますので、自分が話した後の振り返りをする事が大切になってきます。
「自分はさっきこういう感じだったな…。」と密かに反省をする事で、次に同じような状況になる事を少しずつ回避できるようになります。
瞬間的な部分は、深く息を吸う事で気持ちを落ち着かせて話す準備を整えて0.8倍速の意識が発音を明確にして、自然な抑揚を生むとイメージします。
こういった小さいアクションやルーティンで自分の調子を良くしたり、取り戻すキッカケを作る事ができるので、「そういうものなんだ。」と気軽に捉えておく事で、僕は自分に対するプレッシャーも下げる事ができました。
そうして結果的に、早口になってしまいそうになる事も少なくなり、目の前の相手に話しが伝わって盛り上がっていく経験をする事ができました。
しかしまだ道すがらと言う感覚なので、これからも日々研鑽していきます。
呼吸の使い方
先ほどの項目でも既に触れた「声を出す前に深く息を吸う」を深掘りしていくのですが、呼吸は重要な要素のひとつなので、いずれ更に詳しく記事にしていくつもりなのですが、今日は呼吸と声質の関係性について解説して行きたいと思います。
呼吸がしっかりできていると言う事は、言葉を発するための燃料が多くあると言う事です。大きく出すのも長く出すのも、酸素が必要です。そのため、しっかりと呼吸が出来ると色々な声を選ぶ事ができます。
しっかりと呼吸ができた上で発せられる言葉には響きが加わります。
「野太い声」や「か細い声」などといった表現もあるように、酸素が多く含まれている言葉は太く、酸素が少ないと細い、という印象になるのです。
更に呼吸がしっかり出来ると、体が物理的に伸縮を繰り返すので、筋肉が解れたりするリラックス効果も得られます。気持ちの落ち着きにも繋がるので、先ほどの項目で述べた「早口になってしまう状態」に対する対策になります。
これらの要素(呼吸、発音、気持ち)が合わさった時に相手の聞こえ方にも変化が起こります。ここで呼吸の際に意識する事をお伝えします。
息を吐き切る
丹田から酸素が溜まっていくイメージ
どちらも無理をしない、力まない
しっかりと呼吸をする為には「息をしっかりと吐き切る事」が大切です。体を折り曲げて内臓を軽く圧迫するなどしながら絞り切るように息を吐き切ってみましょう。(吐き切った後に息を止めてはいけません。)
吐き切ったら、ゆっくりと体を起こしながら全身で息を吸い込みます。この時に、おへその下の「丹田(たんでん)」から酸素が体に溜まっていく事をイメージをすると、より一層ゆっくりたっぷりと呼吸をする事ができます。
これを意識してしっかり呼吸ができたら、口を大きく開けて喋ってみましょう。この時に普段より長く言葉を話す事ができたり、声が普段よりも自然と大きく出たりすれば、呼吸の効果が現れているといえます。
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本日のまとめ
MCは声の仕事に分類されますので、マイクパフォーマーとして、自身の持つ声の魅力を最大限に引き出していく事から避ける事はできません。
ですがMCではない皆さんでも、声の魅力は持っています。
ほとんどの方は声に意識を向けていないだけで、いざ呼吸や発音や、喋る時の気持ちに目を向けると、その意識だけでも自身の声に大きな変化をもたらしますし、それは自然と相手にも良い印象を与えます。
アナタもこれを機に「ちょっとイイ声」で生活する時間を作ってみてはどうでしょうか?例えば、ただ挨拶をするだけでも、声に特徴を加えるだけで相手の反応は変わります。
よく知っている間柄だとすこし恥ずかしいかもしれないので、お店の店員さんや久しぶりに会う人などに、ぜひ試してみて下さい!
それではまた、次回の記事でお会いしましょう。
ありがとうございました!
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