この世を味わえ
両手の包帯(右ほおと右膝もついでに)を相方に毎日交換してもらう某シシオ様状態のまま5日目となった。
幸い、指先は動かせるので日常生活にさほど支障はなかったが
毎日の夕食当番はしばらく休ませてもらっていた。
そのせいで食材がだぶついているので明日あたりから
「がっさー」と口で効果音を言いながら大量に消費を開始する予定。
負傷に限らないが、ピンチやストレスのかかる状況になると私は大声で笑うことにしている。
某ACDC様ではないが、自発的に笑うことでまずは感情をニュートラルに取り戻すのは私の手段なんだが。
負傷した状況はそのうち出題するとして(笑)とりあえず直後の状況判断の感じ。
まあ冬の夜でアスファルトに空中から叩きつけられ、とっさに受け身を取ったがスライディングしたと思ってもらえれば。
ハナー「右手のヒラが一番エグいか。玉砂利が肉に入り込んでる。左は手の甲、薬指と小指の股が一部裂けてるか。
深さだけならこっちかな。指は動くな。右膝は・・・ありゃズボンが破れているし
右膝の先がなんかべっとりとあったかいなぁ。ベンゾウさん・・・は置いといてイヤな予感しかしねぇ。」
このあたりで恐る恐る立ち上がってみる
ハナー「おお、痛いけどどうにか動くな。骨折も捻挫もないのは運がいい。・・・まあ負傷の経緯は
きわめて頭が悪かったが、自分らしいと言えば自分らしい。周囲に他人はいないか」
ここらで笑う。
ハナー「・・・っ痛、右ほおか。擦ったかな。両手で衝撃を殺しきれなかったか。
ん、アゴもおかしいか? 動くのは動くな、よしよし」
とりあえずおかしいのは頭だけで十分だ(笑)。
とまあこんな感じだったわけだが。
自宅になんとか帰り、10分後に相方が帰宅して私の状況を確認。
ハナー「いやぁ、ケガしちまってさ。ワハハ」
相方「人が心配してるのに笑ってるとハラたつからやめて」
相方に注意されている自分の状況が滑稽でさらに笑いそうになる。
相方「頭は打ってない?脳の検査は念のため受けてね。」
ケガした経緯がかなりアホだったので、別の意味で脳の検査が必要だと
言われているようでやはり笑いをこらえる。
相方は真剣に心配してくれているんだが、
もうこれは私の性分だから仕方がない、死ぬまで直らないのであきらめてくれ(笑)。
とまあ負傷に伴い色々と考えることができた。
デメリットやダメージ、ストレスは避けるための努力はするべきだ。
だが、発生してしまったら受け入れるしかないし、もはや「楽しむしか」ない。
私もあなたも遅かれ早かれ皆死ぬ。
ストレスも含めて「すべての変化は死ぬまでの暇つぶし」だ。
少しでも長くこの世を味わおうではないか。