愚行権の防衛ライン

■愛煙家「居場所失った」と提訴=改正健康増進法めぐり―東京地裁
(時事通信社 - 09月10日 15:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6662412

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私はタバコの煙が大嫌いだし、喫煙行為は愚行の一つだとは思う。とはいえ喫煙したいという人の自由、愚行権を一定程度擁護する必要性も感じている。

飲酒やギャンブルは喫煙と同程度の愚行だとして、程度の差こそあれ考えようによっては「アイドルの追っかけ」も「テーマパーク巡り」も「課金アプリゲーム」も旅行やインドアゲームもスポーツですら愚行的な面はあると思われる。行動を縛るばかりでは窮屈な世の中になってしまう。

ただ、やはり喫煙は煙によって近隣の他者の権利侵害してしまうのが気になるところなのでバランスは特に厳しく考える必要があろう。

「喫煙を楽しみながら食事する権利を完全に剥奪された。受動喫煙の回避は大前提だが、喫煙者専用の店舗を設けるなど共生する方法があるのではないか」

というのは一考の余地がるが、喫煙を楽しみながら食事したいのであれば原則自宅になるのではなかろうか。外食で喫煙者のための場所をどの程度設けるべきなのか? いまや少数派になった喫煙者のための負担を飲食店がどれだけ負うべきなのか? かえってニッチ狙いで「喫煙者専用の食堂」というのはあっても良いのかもしれない。

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ハナー
CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。