「すぎる」が付いてる時点で結論は出ているけれど

■子どもを褒めすぎるとかえって自己肯定感が育たないのでは?懸念があるママへのアドバイス
(ママスタジアム - 10月25日 06:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=176&from=diary&id=6281132

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「過ぎたるは及ばざるがごとし」であり、「ほめすぎ」はよろしくないでしょう。以上。

・・・というのでは身も蓋もないので少しばかり議論を広げましょうか。
アドラー心理学では「褒めるべきではない、なぜなら褒められると褒められることが目的化してしまい、褒められないとやらなくなってしまう」とも書かれていましたが私は異論を持っております。

そもそも「ほめすぎる」というほど褒めること自体、よほど意識しない限り難しいでしょう。残念ながら統計的な根拠としては弱いのですが、自分や周囲を見る限りはそう思われます。

相手自身も気づいてない長所まで先回りして褒められれば理想的でしょう。将棋教室のお子さんなどは自分の長所を自覚してない場合が多いので特に重要です。褒められたことをきっかけに自身の長所を自覚し、自身をもって長所を伸ばしていくケースは多々ありました。

体感ですが「自覚してない長所に気づかせてあげる」のは万能で有効だと思っております。対して、もともと本人が褒めてほしいというところをほめても響きは弱いとは思います。かといってそれをほめる(評価する)がなければ場合によっては不平不満のもとになりえるとは思いますが。

また、文中にある「ほめる」と「おだてる」ついでに「お世辞」の違いは大きいと思いますが。事実に対して評価するのが「褒める」であって。事実に基づかないことで評価する=おだてるやお世辞につながるとは思います。

無理やり先回りして褒める(事実に基づいて)のであって、お世辞やおだてるのとは異なります。事実に基づいてないことで相手の行動を推奨するには「期待を示す」ほうが有効だと思います。

上記は「ミスを怒る」(「叱る」ではない)にも当てはまってきます。あまりに失敗を怒ると「ミスしないようにしよう」ではなく「怒られないようにしよう」という意識が強くなる感じでしょうか。本来「ミスしない」にフォーカスしたいのに、「怒られない」にフォーカスされてしまうと言いましょうか。

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ハナー
CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。