炎の鉄板Ⅱ 慣れない動画に四苦八苦
広島のお好み焼き店を紹介する中国新聞セレクトのコラム「炎の鉄板Ⅱ」を、ほぼ毎週取材しています。新聞にも公式サイトにも書けなかった裏話をこっそりつぶやきます。
先日、お好み焼きの焼き上がり写真を撮るのを忘れてしまいました。店を出て電停で気付き、慌てて戻りました。ただ、お好み焼きはもう胃袋の中なので、自腹で新たに焼いてもらい撮影。さすがにもう食べられないのでテイクアウトにしてもらいました。そして実はこのパターン、2度もやってしまいました!お恥ずかしい限りです。
炎の鉄板Ⅱは、紙面とウェブに掲載するため、話を聞いてスチール写真を撮るほか、ムービーもおさえなければいけません。お好み焼きの担当記者として約10年の経験はありますが、動画撮影は慣れていないので毎回バタバタします。とはいえ、なぜ忘れるのか。準備不足、気の緩み、記憶力の低さであると反省しています。ただ、もう一つそれ以外にあるとすれば、お好み焼きを焦がしてはならないという私と店主の心の焦りかもしれません。
取材で唯一、緊張するのは焼き上がる手前。撮影を早くしないと焦げるからです。これまでの経験上、ほとんどの店主は当然ながら焦げるのを嫌います。うまく撮れず時間がかかると店主の機嫌が悪くなってくるのを肌で感じます。「撮れましたか」などと急かしてきたり、「寄せていいですか」などとお好み焼きを火力が強い部分から、コンロのない端へと動かそうとします。
焦げるといい絵が撮れませんし、端では鉄板の枠が入ってしまいます。さらにこの後に店主の一言コメントを撮らなければならないので、どんなコメントがいいか考えながら、例を提示しながら進めます。そんな緊張の中、ムービーを無事撮り終えるとほっとします。その解放感から「ありがとうございました。ではいただきます!」と、ついスチールをおさえるのを忘れて食べてしまったのです。
まあこれは言い訳ですね…。以後気を付けます!
(編集部hanatsumeta)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?