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エニアグラムを知ることで、なぜ人間関係がラクになるのか?

エニアグラムの9タイプは、単なる性格分類ではなく、それぞれの「動機」と「囚われ」を知ることで、人間関係のストレスが驚くほど減るツールだ。

「なぜあの人はこういう言動をするのか?」
「なぜ私はこの場面でモヤモヤするのか?」

そうした疑問が、「動機」と「囚われ」を知ることでスッと腑に落ちる瞬間がある。


例えば、母との関係がラクになった話

私の母は、タイプ2とタイプ8を行ったり来たりするように感じる。あれやこれやと世話を焼くし、よく仕切る。さらにタイプ6の要素も強い。「もし〜したらどうするの!」が口癖だし、「いざという時のために」と言って空き箱一つ、捨てられない。

昔の私は、母の行動に対してよくイライラしていた。

  • タイプ2的な側面 → 「こんなにあなたのためにしているのに!」という期待が込められた優しさ

  • タイプ8的な側面 → 「私の言うことをききなさい!」と強引に進めるリーダーシップ

  • タイプ6的な側面 → 「いざという時のために」と先回りして備える過保護な姿勢

そんな3つの側面がある母に対して、「なんでそんなに押しつけがましいの?」「どうしてこっちの意見を聞かないの?」「なにがそんなに不安なの?」と感じることがよくあった。

でも、エニアグラムを学んでから、その行動の裏にある動機が見えてきた。

  • タイプ2としての母は、「私の愛を受け取ってほしい」と思っている。

  • タイプ8としての母は、「自分が主導権を握り、守りたい」と思っている。

  • タイプ6としての母は、「安心したい。大切な人が、いざという時に困らないようにしたい」と思っている。

どれも母なりの「愛」の表現なのだと気づいた。

そう思えると、私自身も素直に感謝できるようになったし、過剰な期待を感じたときは「今、タイプ2のスイッチが入ってるな」とか、「タイプ6の不安が強まっているな」と捉えて、冷静に対応できるようになった。

特に、母が感情的に怒っているときに、「母と同じタイプ8である"私"の写し鏡だ」と思えるようになり、煽られて自分も怒ったりせずに一呼吸おけるようになったことは、かなり大きい。


タイプを知ることで、「正しさの衝突」が減る

エニアグラムを学ぶ前は、「怒り」がわく出来事が本当に多かった。でも、それぞれの人が「それぞれのフィルターを通して世界を見て、反応しているだけ」とわかると、「なんでこんなにみんな違うんだろう?」が「なるほど、そういうことか!」に変わる。

  • タイプ2は、「愛されたい」という気持ちが根底にある。

  • タイプ8は、「強くありたい」と思っている。

  • タイプ6は、「安全・安心」を最優先する。

こうした視点の違いを知ると、「なぜ相手がその行動をとるのか?」が理解できるようになり、正しさの衝突が減る。

軸足となるタイプはあるものの、時に違うタイプの要素も顔を出すもの。そんな柔軟性を持ってエニアグラムを生活に取り入れると、相手の複雑な人間性が、より興味深く感じられるようになる。

以前は「なんで分かってくれないの?」と思っていた場面でも、「相手はこの動機で動いているのか」と思うと、対立ではなく歩み寄りの余地が生まれる。

相手の本質的なニーズを理解しながら関われるようになると、自然と「わかってくれる人」になれるように思うのだ。


エニアグラムを学ぶことで、人間関係はどう変わる?

相手の言動の裏にある動機が見える → 不要なイライラが減る
「相手を変える」のではなく、「自分の対応を変える」ことができる → 無駄な衝突がなくなる
期待しすぎず、適切な距離感を持てる → 自然体でいられる

「なんでこの人はこんなことを言うんだろう?」とモヤモヤすることが減り、相手の本質的なニーズを理解しながら関われるようになることは、仕事でもプライベートでも、本当に役に立つスキルだ。


次回予告:「タイプ別・対人関係で意識するといいポイント」

次回は、「それぞれのタイプと、どう接すると関係がスムーズになるか?」 をテーマに、タイプ別の関わり方を解説していく。

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牛尾恵理🌈習慣化コーチ|習慣化の学校
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