SMOKE/ウェイン・ワン監督、ポール・オースター(脚本)

ウェイン・ワン監督の作品
｢SMOKE｣を鑑賞しました🎥
(2024,12,22 観了)

ポール・オースターの名作
｢オーギー・レンのクリスマスストーリー｣をベースにオースターが脚本を手がけウェイン・ワン監督が映画化した作品です。

主要人物それぞれの物語が語られていき、最後に｢オーギー・レンのクリスマスストーリー｣が語られます。
それぞれの背景にあるもの、その中にある嘘と真実。
ユーモアと深みあるものをを交えながら淡々と流れていく映像。

はぁ、私はまた素敵な作品に出会ってしまいました。
久しぶりに映画鑑賞しましたが、最高すぎるでしょこの作品。
ヴィム・ヴェンダース監督作品、ジム・ジャームッシュ監督作品、黒澤明監督作品、小津安二郎監督作品が好きな私です。そんなにまだ多くの作品は観れていませんが。
この中にウェイン・ワン監督作品も入れておこう。他作品も観てみたい。

｢SMOKE｣の中で特に好きだったのは、オーギーが昔の女ルビーと娘のもとへ行ったところ。
散々悪態をついて2人を追い返したあとの娘の哀しい顔は、彼女の嘘を物語っていました。
本当は逃げ出したくて助けて欲しくてたまらないのに、2人に迷惑をかけたくなくて嘘をついたのだと私は勝手にイメージし、勝手に泣きました。


かっこよくて、ハートフルで、余韻の残る映画です。
最後にオーギーの語ったクリスマスストーリーが映像として流れてくるのですが、その際のバックミュージックも素晴らしい。

｢夢見る頃はいつも/トム・ウェイツ｣

全てパーフェクト!!
こりゃすぐにでも｢SMOKE｣の続編的作品｢ブルー・イン・ザ・フェイス｣も観らんといかんな。


真実でも嘘でもいいけどさ、私は誰かを少しでも幸せな気持ちにさせることができているのでしょうか。
自分のことでいっぱいいっぱいで、周りにいる人たちのことすらちゃんと見れてないのではないでしょうか。

信じる者が一人でもいれば、その物語は真実になる

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