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「作家(翻訳家)縛り紹介型読書会」第7回”いしいしんじ”作品ー議事録ー



2024,12,15㈰20:00~

発表された方:6名
聴き専の方:9名


ご紹介いただいた作品と簡単な感想
○トリツカレ男
→涙が止まらなくなる。主人公たちみたいな人になりたい。
レビューに依存する人を描いているというようなことが書いてあったが、そんな風に意味をとらえるのがもったいなく感じる作品。

○ぶらんこ乗り
→物語の説明は難しい。ただ表現は美しく最後男泣きしそうになった。
「モモ/ミヒャエル・エンデ」を思わせるところがあった。

○麦ふみクーツェ
→リアルだけどファンタジー。説明できないおもしろさがある。
拝読しながら「百年の孤独/ガブリエル・ガルシア=マルケス」、ヘッセや太宰治などなど錚々たる文豪の作品が浮かんでくるので著者自身がたくさんの本を読み自分なりに咀嚼されているのかなと感じた。

○いしいしんじの本
→表紙がまずおもしろい。
書評集なのだけれど本の内容を読者に伝えるような感じではなく、選書もマイナーなので始めは不親切な書評集だと思った。
ただ、読んでいくうちに著者が読んだ本を通じて著者の人となりを見れるようだった。

○みずうみ
→現実と空想の狭間から現実味を帯びた話になっていく。
初期作品は純粋なファンタジーだったのに対し、本作は現実感のある雰囲気だったので初期作品とは印象が変わる。

○「悪声」
→この人変とまず思う。
文章を感覚で描いているのだと感じる。
なかなか読み進めれず、何度もチャレンジしている。物語に子供の時の環境も影響しているのか??

〇皿まわす
→短い物語なので読みやすかった。
装幀がシャレている。
読む用と保存用の2冊欲しくなる。

〇プラネタリウムのふたご
→優しい物語なのになぜか違和感のような不穏な空気を感じ不安になりながら読み進め、中盤から不穏さが増し読む手が止まらなくなる。

〇からっぽの光
→光や空気感のようなものを言葉にするのが上手い。


とらえどころのないものを言葉にするのが上手い。
意味をとらえずに読むのがいいと思いつつも深掘りしたくなる。
頭に映像が浮かびやすいが、実際に映像化すると難しいだろう。
といったような感想も上がりました。


話題に上がった作品
○書こうとしない「かく」教室
○ある一日
○うなぎのダンス
○その場小説
○よわひ
○マリアさま
〇赤ずきん
○きっとあの人は眠っているんだよ/穂村弘


私がいしいしんじさんを知ったのは「赤ずきん(絵はほしよりこさん)」で、あまりにも変でクセになる物語に他の作品も拝読してみたいと思ったのでした。

いしいしんじさんの描く物語は不思議でつかみどころがなく、みなさんが感想に困るという面白い会になりました
発表してくださった方の中には初めていしいしんじ作品に触れるという方もいらっしゃいましたし、聴いてくださってた方の中にもまだ未読の方がいらっしゃいましたが、興味を持ってくださった方がいらしてとても嬉しかったです
お陰様で私も益々いしいしんじさんに興味が湧き上がりましたし、好き嫌いがキッパリ分かれる作風ではありますが、もっとたくさんの方々にいしいしんじ作品が広まればいいと切に願います。


作品をご紹介くださったみなさん、お聴きいただいたみなさん、相変わらず進行下手でグダグダの主催者をフォローしていただき、お陰様でとても楽しい会になったことを深謝いたします(*ᵕ ᵕ)"


次回の 「作家(翻訳家)縛り読書会」は、多数決で決まった「川上弘美作品」です。
2025,1,19㈰20:00〜
よろしくお願いします\( ⍢ )/




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菜穂☽︎‪︎.*·̩͙‬
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