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「第9回 作家(翻訳家)縛り紹介型読書会”町田康作品”」 議事録



2025,2,23㈰20:00~

発表された方:8名
聴き専の方:6名



ご紹介いただいた作品と簡単な感想
○「ゴランノスポン」
→奈良美智さんの装幀に惹かれて購入した。
源氏物語の末摘花の話が入っていたので楽しみにしていたが、全体的にテイストが合わないと感じた。
人の性悪な部分を炙り出すのに最後に救いがないのが苦手。

○「古事記」
→関西弁で訳してあるのでハチャメチャだけど楽しい。少し軽いノリではある。漫才風にも感じた。

○記憶の盆をどり
→禁酒した人のお話。人が混乱していく様を文章として読めるのが面白かった。

○告白 3名
→・町田康さんのバンド「INU」から入って作品も読むようになった。自分のことを書かれているかのようだった。
・合わなかった。
・独得の文体が面白くて爆笑しながら読んでいたが、最後は苦しくなった。鈍器本だけれど、河内弁さえクリアすればサラサラと読める。

○爆発道祖神
→筒井康隆がフリージャズとしたら、町田康はロックンロールよりのパンクを感じる文章。
ギターをかき鳴らしてジャカジャンと終わるようなエッセイ。言葉のロックを楽しんでいる。

○リフォーム爆発
→自宅のリフォームについて詳細に書かれたエッセイ。冗長な文章が多いけれど楽しく読めた。

〇常識の路上
→町田康さんのことを知らないと始めは怖いと感じるかもしれない。
編集者への不平不満をぶちまけてあるエッセイ。(編集者との信頼関係があるからこそ書けることかもとの意見もあり)。
町田康さんがどんな方かを知るとグッと親近感が湧く。


擬音語が独特で面白い。感性も面白い。
小説とエッセイの区別がつかない。
町田康さんは内田百閒さんがお好き。
続けて町田康作品を読むと胃もたれしそう。
といったような感想や話題も上がりました。


話題に上がった作品
○気い狂て/INU(音楽)
○フェイドアウト/INU(音楽)
○夫婦茶碗/町田康
○エロチック街道/筒井康隆

私は今回初めて町田康作品に触れることができました。未読の作家さんをテーマにすることは不安でしたが、私的にはどハマりできそうな作家さんだったのでやはり開催できて良かったです。
好き嫌いがキッパリ分かれる作風ではあるので、合わなかったという発表者の方もいらっしゃいましたが、どういうところが合わないのかというお話も興味深かったですし、合わないのに超長編を読了されたというのが凄い……


作品をご紹介くださったみなさん、お聴きいただいたみなさん、相変わらず進行下手でグダグダの主催者をフォローしていただき、お陰様でとても楽しい会になったことを深謝いたします((  ᵕ·̮ᵕ * )


次回の 「第9回 作家(翻訳家)縛り紹介型読書会」は、「柴田元幸作品」です。
2025,3,30㈰20:00〜
よろしくお願いします。



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菜穂☽︎‪︎.*·̩͙‬
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