最近の日本は読み書きできない
字が読めない。字が書けない。
子供の頃、旅番組を見ていた。どうやら世界には読み書きできない人がいるようだ。そんなことを感じた記憶がある。
どうして、読み書きができないのか。
子供ながらに、不思議に感じた。そりゃ当然である。日本に生まれて、日本に育っている。「読み書きができない」人(病気ではなく)を理解できるわけがない。
「なんで勉強しないのか?」「なんで今からでも勉強しないのか?」「読み書きできれば、違う世界が待っているのに」そう感じていた。
でも、まぁそれも遠い国の話だ。自分の世界には関係ない。
デジタル読み書きできない人たち
行政のデジタル化なんて話が、以前からある。コロナ禍でさらに加速している。
それなのにパソコンで書けない、使えない。使わない。そんな人が多いのも事実だ。
デジタル読み書きできない。それは先進国から降りることを意味する。
読み書きできない途上国の人に抱く感想
自分たちは読み書きの重要性を知っている。
読み書きする力がなぜ重要か。物事を知る力、伝える力、作る力を得ることができるからだ。
作る力が国を豊かにし、良い暮らしを運んでくる。
そんな当たり前のことは、日本人であれば皆知っている。
読み書きに重要性はわかっている。
軽視されるデジタル読み書き
読み書きの重要性は分る。でも、デジタル読み書きの重要性は分かっていないように感じる。
社会に出れば、デジタル読み書きの出番が多い。
学校教育で言えば、鉛筆を握る時間は多い。対して、デジタル読み書きスキルを伸ばす機会が圧倒的に少ない。
鉛筆の読み書きは真剣に取り組んでいる。それはいいことだと思う。
ただ、デジタル読み書きの時間が少ない。道徳の授業のようなプラスアルファのおまけの授業のような位置付けになっている。
新入大学生はタイピングの基礎も分からない人が多い。鉛筆で例えれば、小学1年生のようなタイピングをしている人が日本には多々いる。
アメリカの大学生は、新入生からパソコンを使いこなす。そんな人は15年前からかなり少ない。
デジタルリテラシによる差がある。
デジタル教育を受けてない世代
学校で教育を受けていないから、知る必要はない。
デジタル読み書きのスキルは自分たちには関係ない。
そう考える人もいるだろう。
デジタル読み書きのスキルは老若男女問わず、みな必要である。
社会の足並みが揃わないからだ。
社会の足並みが揃わないと、国として高コスト体質になる。
結局、税金や競争力を失う。グローバル社会だから、とくに顕著だ。
すぐにITリテラシの高い国においていかれる。
読み書きできない途上国の地域に対してどう思うだろうか。
読む力、書く力は当然身につけるべきだし、人生を豊かにもする。
そう考える方達も、デジタル読み書きに関してはなぜか否定的だ。
アメリカでは80歳以上の方々もパソコンを使い文書を書く。Facebookを使ってコミュニケーションを行う。
5年以上前から、そんな状況だ。
だから、アメリカはITにも強い。
読み書きできない国
子どもの頃にテレビで見た読み書きできない国。まさか日本がそうなるとは思っていないかった。
このまま、デジタル読み書きを軽視し続ける。それは先進国を降りることになる。
形だけのIT教育だけでは不十分。鉛筆で行う授業くらい、本気を見せて欲しい。
鉛筆で字がかける。おそらく街中で見かけるほぼ100%の人が書ける。
あの人は、パソコン使えるか?あの人はパソコン使えないかな?そんな心配をしなくても良い日本になってほしい。デジタルでも早く100%になってほしい。