ChatGPTが提示する日本の適正人口はいくつ? AIと共に環境、社会、経済視点で考察してみた
現在、様々な要因によって深刻な食糧危機問題が世界で叫ばれています(後述)。
それに対し、日本の食料自給率は低く、これは定員を超えた船に乗っているような感じです。これは大変危険な状態とも言えます。こうした要素を政府は考えているのでしょうか。どうも、経済一辺倒になっているのではないのか?そこが心配です。
ということで、今回はChatGPTと日本の適正人口を考えてみました。
ここで使用しているのはGPT4(有料版)なので、有料版を使っていない人にとっては、お役に立つことができる記事かもしれません。
世界的な食料危機問題
現在、世界は、様々な要因から深刻な食糧危機問題に直面しています。
記事をChatGPTにまとめてもらいます。
自然社会から日本の人口を考える
日本が近代化する前、その人口のピークは江戸時代で、約3000万人でした。
ご存知のように、江戸時代は鎖国政策を取っており、理論的には完全自給自足が可能だったと想定されます。
しかし、その時代の生活は今日のものとは大きく異なります。大都市ではなく、主に農村社会で、生活の中心は農業や漁業、手工業にありました。全国の大半の人々が直接食料を生産していたため、3000万人という人口は自然との密接な関係の中で支えられていました。
現在の日本の人口は約1億2千万人ですが、その多くが都市に住んでおり、食料は大部分が輸入または大規模な農場から供給されています。このような生活様式は、近代化や産業化の結果であり、大量のエネルギー消費や環境負荷を伴っています。
ただし、3000万人と言っても、江戸時代に飢饉などもあったので、自然社会において、この人口を多すぎる可能性があります。
実は、ある条件下では、ChatGPTは3000万人でも多いと言っています(後述)。
食料自給率から人口を算出
ChatGPTに食料自給率から、現在の日本の人口を割り出すことを考えてもらいました。これは、仮に世界的に飢饉が起こった場合に、維持が可能となる最低人口の想定です(最悪の想定をしています)。
その場合の人口は4400万人です(つまり、自給自足で国民の生命が維持できる人数です)。
もし、そのような危機的状況となれば、政府も緊急に自給率をあげると思うため、この人数よりは上になると思われますが、最悪の事態を想定した数字を一応、あげておきたいと思います。
しかし、江戸時代はとてもエコな社会として知られています。全てのものが循環する社会でした(例えば、糞尿を肥とするなど)。そうすると、環境に負荷がかかり難いわけです。しかし、現代はどうしても環境に負荷がかかってしまいます。そこで、ChatGPTは環境を配慮すると、3000万人以下が望ましい、という回答も出しています。
ですから、日本の人口を維持するためには、環境問題も考慮しないといけない、ということになります。
ただし、現実問題、これがどこまで理想通りできるかです。あるところでは、人間は環境に負荷をかけながら生きる存在であることを受容しつつ、科学技術でこれを乗り越えることも必要かもしれません。
経済から人口を考える
日本は現在、1億2000万人という人口を抱えていますが、その中で労働年齢層(15-64歳)が占める割合は約5割程度となっています。この数字は、経済の健全性を維持するうえで重要な役割を果たします。労働年齢層は生産活動を行い、税金を支払う一方で、非労働年齢層(児童や高齢者)の社会保障費用を負担します。
しかし、少子高齢化が進むと労働年齢層の比率が低下し、労働力の減少とともに経済全体の生産性が低下する可能性があります。一方で、社会保障費用は増加し続け、財政の健全性に影響を及ぼす可能性があります。
この観点からすると、現状維持が望ましいのですが、様々な要因から、この現状維持が困難であると考えられます(理由はまた別稿で述べます)。
ChatGPTも現状維持かもしくは、現状の80%ほどを提案しています。経済を考慮しつつ、人口減少する現実を受け止めた場合、現在の80%である9600万人が現実的な目標数値になると考えられます。
しかし、P.ドラッカー が言っているように、人口の増減の理由は、はっきりとわからないようです(一応、現状の理由は、子育てにお金がかかる、経済的問題なのですが、厳密には様々な要因が絡みますので「わからない」が解答になります)。
様々な観点から人口を考える
ChatGPTに様々な観点(食料自給率、環境、経済etc…)から聞いてみることにしました。それを以下にまとめます。
1.食料自給率に基づく適正人口:約4800万人
2.環境負荷に基づく適正人口:約6000万-7200万人
3.経済の持続可能性に基づく適正人口:約9600万人
AIが出した適正人口は?
以上のように、日本の人口を考えた場合、様々な要素が関係します。そこで、その複数の要素を考慮した上で出したAIの答えは、約7000万人と言うものです。
これには条件があり、
「AIが理想的に関与した場合」
です。その内容は以下です。
今回は世界的な食料危機から、日本の人口を考えてみました。
私の危惧は、世界の食糧危機がかなり深刻なのではないか、そして政府がそれをあまり考慮せず、経済第一主義で舵をとっているのではないか、ということです。
しかし、それに対し、AIの進歩もありますし、今後はロボティクスも出てくるでしょう。そうした未来の技術にも期待を込めて描きました。特に、農業の分野でそうした技術が活かされ、食料自給率は格段に向上するのではないかと期待しています。そして、それが日本の豊かな自然環境を維持しつつ、という持続可能な進歩を期待しています。
高次元の少子化対策シリーズも、よかったらご覧ください
それでは、また。