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【行動経済学/MBA】① システム1/システム2

こんにちは、白山鳩です! クルッポゥ!

マガジン『能ある鳩はMBA②  ビジネススキルで豆鉄砲』での、ビジネススキルにまつわる情報の紹介です。


前回の記事はこちらです。↓↓↓


今回の記事からは、行動経済学に関する知識について見ていきます。

1つの記事あたり、だいたい5分で読めますので、お気軽にスクロールしてみてください!


なお、全て無料で読めますが、

「良い記事だったなあ」

と思っていただけるようでしたら、記事代をもらえると励みになります!


システム1とシステム2

さて、いきなり「システム1」「システム2」などと、


「ハイテクだかローテクだかわからない語感の単語」


を出してしまってすみません。

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しかし、なんとこれは行動経済学の用語なのです!


01_03_ノーマル・バスト・集中線


人間の思考は、
「直観」のシステム1と、
「理性」のシステム2に分かれる

……というのは、行動経済学の根幹をなす重要な概念なのです。


システム1・システム2含め、行動経済学の考えは、

2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カールマンの名著

ファスト&スロー

に詳しいです。

なお、『ファスト&スロー』というタイトルについては、

・ファスト=すばやく起動する思考=システム1
・スロー=ゆっくり起動する思考=システム2

を指しています。


システム1

システム1とはすなわち直感


あるものを見たり感じたりしたとき、

人間の中でただちに発生する「ファスト」な機能です。


みなさんも、

「背中から鎖鎌が飛んできているな」

と感じたら考える間もなくただちにかがむと思いますが、

それと同じ直観にまつわる機能ですね。


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なお、このシステム1は、

ときに錯覚を引き起こしてしまう困ったちゃんでもあります。


システム2

システム2とはすなわち思考

何かを考えて結論を導くという過程を必要とする「スロー」な機能です。

頭を使うのって疲れますよね。


そういうわけで、システム1とは違い、

システム2を使うのには注意力を要します。


とはいえ、このシステム2が弱いと、

考えなしに思いついた言動をしてしまいます


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基本的に人間はシステム1の奴隷です。


それでもある程度の知識があれば、

システム2を起動させることで、

システム1の思い込みに対抗することもできます。


システム1を制するはシステム2?

とはいえ、頭で(=システム2で)わかっていても、

自分の感覚に(=システム1に)抗うのは難しいものです。

ましてそれが、他人となればなおさらでしょう。


言い争いや議論になると、

私が正しくてあなたが間違っている

と攻撃材料を探してしまうのが人間のシステム1なのです。


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事実に裏付けられた論理的な主張(≒システム2)は、

話している本人や第三者には説得力があるように感じられますが、

相手を論破したところで、目の前の人間に対しては、

かえって逆効果に働く(≒システム1)こともあります。


正論だけで他人の意見を変えることはなかなかできないのです。


ダイヤモンドのように固い頭の人間に、

コンサルが優雅なプレゼンテーションをしたところで、

返り討ちを食らうだろうというのは想像がつくかと思います。


「激流を制するは静水」とはなかなかいかないものです。


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重要なのは、自分の顧客に合わせてアプローチの方法を変化させること。


「本当はこれが顧客のためになるんだ!」

というシステム2から導かれた考えが、

必ずしも顧客満足(システム1)になるとは限りません


人間とは非合理なものです。


しかし、非合理的であるからといって顧客を切り捨ててはいけません。

いろいろな方法で顧客にアプローチすることが重要です。


たとえば相手が大切だと思うものについて共感・賞賛したり。

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日常的な会話をするところから始めて、相手の信頼を得たり

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そうやって、相手のシステム1へいかに寄り添うかが重要、というわけですね。


まとめ

さて、ここまでの内容を振り返りましょう。

【システム1とシステム2】

人間の思考は、
すばやく起動する「直観」のシステム1と、
起動に時間のかかる「理性」のシステム2に分かれる
【システム1とはすなわち直感】

・すばやく起動するので、直観的に行動には役立つ
・ときに錯覚を引き起こしてしまう困ったちゃんでもある
【システム2とはすなわち思考】

・何かを考えて結論を導くという過程を必要とする「スロー」な機能
・システム2を使うのには注意力を要します。
・システム2が弱いと、考えなしに思いついた言動をしてしまう
【システム1を制するはシステム2?】

・頭で(=システム2で)
わかっていても、
 自分の感覚に(=システム1に)抗うのは難しい

・論理的なシステム2から導かれた考えが、
 必ずしも顧客満足(システム1)になるとは限らない
 ←人間とは非合理


以上、行動経済学におけるシステム1とシステム2にまつわる導入のお話でした。


次回の記事では、行動経済学における「ヒューリスティクス」という概念について触れていきます。

お楽しみに。


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